2021年10月に発売されたレクサスのコンパクトクロスオーバーSUV、NXが大胆に進化した。新世代ハイブリッドシステムをはじめ、ボディ、足まわり、内外装まで刷新。2026年9月1日に世界初公開され、2026年末以降、世界各地で順次発売される予定だ。
文:ベストカーWeb編集部/写真:レクサス
【画像ギャラリー】ESに似てるけどちょっと違うトコも!? 新型レクサス NXの内装がコレ!(22枚)画像ギャラリー新世代ハイブリッドと鍛え抜いたボディで走りが大幅進化!
レクサスNXは、2014年に同ブランド初のコンパクトクロスオーバーSUVとして誕生した。都会で扱いやすいボディサイズに、スポーティな走りと上質感、SUVらしいユーティリティを凝縮。2026年7月末時点で90以上の国と地域において累計約190万台を販売する、レクサスのグローバルコアモデルへ成長した。
現行型となる2代目NXは2021年10月に発売。ボディサイズ、走り、室内空間、質感のバランスがよく、日本の道路環境でも扱いやすい。レクサスの遠藤邦彦チーフエンジニアが語るように、多くのユーザーの生活に「ちょうどよい」存在なのである。
そのNXの新型モデルが2026年9月1日に世界初公開された。開発テーマは「DISCOVER YOUR EDGE」。歴代NXが築いてきたスポーティさとユーティリティを継承しながら、ハイブリッドシステムや走り、内外装を大きく進化させている。発売は2026年末以降、世界各地で順次予定されている。
新世代ハイブリッドシステムと新開発のリチウムイオンバッテリーを採用
今回の大きなポイントが、新世代ハイブリッドシステムの採用だ。
トランスアクスル、モーター、PCUを一体化したe-Axleによって、小型・軽量・低重心化を実現。さらにインバーターのパワー素子には、電気損失の少ないSiC(シリコンカーバイト)を採用した。駆動系の効率を高め、燃費性能を向上させながら、電池出力の向上などによって動力性能も引き上げている。
ラインナップは、プラグインハイブリッド車のNX450h+、2.5Lハイブリッド車のNX350hとNX300h、2.0Lハイブリッド車のNX300hを設定する。地域や仕様によって展開されるパワートレーンは異なる。
NX450h+には新開発のリチウムイオンバッテリーを搭載。電池出力を8%、電池容量を30%向上させ、EV航続距離を大幅に延ばした。日本仕様のEV航続距離は、開発中の暫定値ながらWLTCモードで140km超を目指す。
新たにDC急速充電へ対応し、充電時間も大幅に短縮。電動充電リッドも採用され、PHEVとしての使い勝手が高められた。
バッテリーセルの配置方向を従来の前後方向から横方向へ変更したこともポイントだ。これによってボディ全体の横方向の剛性を高めるとともに、バッテリーの搭載位置を下げて低重心化。航続距離や充電性能だけでなく、操縦性と走行安定性の向上にもつなげている。
基本性能の向上と徹底的な造り込み
新型NXは、新たなレクサスの開発拠点であるToyota Technical Center Shimoyamaの厳しいテストコースに加え、ドイツのニュルブルクリンクと周辺道路でも走り込みを実施した。目指したのは、レクサスならではの「すっきりと奥深い走り」である「Lexus Driving Signature」の進化だ。
まずボディは、フロントエンドとリアエンドを強化。フロアクロスを追加し、トンネルの稜線部にも補強を施すことで、フロア剛性を約25%向上させた。サスペンションタワーも構成部品を一体化し、剛性を約30%高めている。これにより、ハンドリングだけでなく、乗り心地の向上とロードノイズの低減も実現した。
エンジンブロックの形状変更や、補強材を用いたトランスアクスルとエンジンの締結剛性向上によって、不快な音や振動も低減。モーター制御の協調性を高め、EV走行からHEV走行へ切り替わる際のエンジン始動振動も大幅に抑えている。
足まわりには、AVS非装着車に極微低速バルブ付ショックアブソーバーを新採用した。サスペンションのわずかな動きに対しても素早く減衰力を発生させ、路面のうねりを通過した際にも車体姿勢をフラットに保つ。スポーティなハンドリングと快適な乗り心地を、高い次元で両立させる狙いだ。
ステアリングホイールは10mm小径化し、直径を360mmへ変更。ステアリングの切れ角に応じてギア比がよりクイックに変化する「バリアブルラックギア」も採用した。取り回しのよさを高めながら、パワーステアリング制御を徹底的にチューニングすることで、自然で安心感の高いステアリングフィールを実現している。
アクセル制御も進化した。アクセルペダルユニットの改良によって、ペダルが動く際の摩擦力を低減。ドライバーの踏力に対してペダルがリニアに動き、より緻密に車速をコントロールできるようになった。
ハイブリッドシステムの刷新に合わせ、バッテリーパワーの制御も改良。加速時には従来より積極的にバッテリーパワーを活用し、エンジン回転数の上昇を抑える。車速とエンジン回転数の上昇を同期させることで、より軽やかでリニアな加速感を追求した。
E-Fourも見逃せない。後輪モーターの駆動制御を変更し、発進時やスリップ時、旋回時に加え、直進時を含む常時AWD走行を実現した。さまざまな場面で後輪をモーター駆動することにより、接地感の高い安定したハンドリングを支え、雪道など滑りやすい路面での安定性も向上させている。
さらに、旋回中にごくわずかな制動力を加える新たなブレーキ制御を採用。急なレーンチェンジなどで発生するヨー挙動やロール挙動の収束性を高め、車体姿勢を安定させる。
ドライビングポジションの設定にはビッグデータを活用し、理想的なシート角度とステアリング位置を追求した。ステアリングの前後調整量も拡大。ペダルやステアリングホイールも刷新し、スポーティな走りから街乗りまで、自然で意のままの操作感を狙っている。
空力性能にも細かな改良が施された。サイドグリル内のダクト剛性を高め、タイヤまわりの空気の流れを安定化。ホイールハウス内にはフィンを設け、内部の空気を効率よく排出する。これにより車体後部の浮き上がり感を抑え、接地感と直進安定性を高めた。




























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