費用対効果抜群の998ccエンジンは名機だ
フランスでの新型シビックの4つのグレードのなかで、ベースグレードのひとつ上、つまり下から2番目のグレードである「エグゼクティブ」には、ナビ、デジタルラジオ、リアビューカメラ、道路標識認識機能などが標準装備される。
そして搭載される1LのVTECエンジンは129hpを発揮し、価格はたったの2万4900ユーロときた。
大成功を収めているプジョー308の1.2Lエンジン(130hp)モデルが2万6100ユーロなのを考えると、この日本車がいかにお買い得かわかるだろう。
”エンジンのホンダ”としても知られる同社が力を入れて開発したであろう、998ccの3気筒ターボはスペックを見てもすばらしいが、サウンドだってとても1Lエンジンとは思えない凄みがある。
苦言を呈するのであれば実用域では2000rpm以上では非常にスムーズな動きを見せるものの、1500rpm以下の低回転域、そして高回転域では少しばかりスムーズさにかけることか。
この領域では排気量で勝る1.2Lエンジンを積むフランス勢が有利である。
そうはいっても、である。1Lエンジンがプジョー308よりも185kgも重いシビックを軽々と動かすことは認めないとならない事実。
そしてそのハンドリングも決してライバルにひけをとらないし、むしろ勝っているかもしれない。
乗り心地だってパーフェクト。道路のほんの小さなくぼみだって、手に取るように感じることができるのだ。
とことん走り込んで、開発を煮詰めたであろうダンパーの進化に感謝をしたくなる。
今回のシビックにはヨーロッパでも満足のいく保証がつく。
生産はイギリスであるし、3年間のメーカー品質保証もある。それに加えて「ホンダシビック」という絶対的な信頼がつくのだから。不安になる要素はないだろう。
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