新型キックスの実力はいかほどか? 新生日産の象徴となるのか?? 

新型キックスの実力はいかほどか? 新生日産の象徴となるのか?? 

 いよいよ新しい日産が動きだした、と見ていいのだろうか。2020年5月28日の「2019年度決算・事業構造改革計画発表記者会見」を皮切りに、徐々に姿を表し始めた日産のニュー・ラインナップたち。

 会見からの18か月間で12車種の新型車を投入するという、その先陣を切ったのが6月24日に発表、30日より発売が開始された新型キックスだ。

 つい先日発表されたアリアらとともに「新生日産」の象徴となるような活躍ができるだろうか? その実力を見ていこう。

■日産キックスのポイント
・e-POWERが搭載される日産初のSUVモデル。駆動は2WDのみ
・最高出力はノートe-POWERから約20%も向上!
・剛性力を高めたプラットフォームを採用。安定性、乗り心地ともに優れる
・クセのないスタイル。フロントの「ダブルVモーショングリル」が個性を放つ
・スタイリッシュで使い勝手もいい室内
・「プロパイロット」を全車に標準装備
・価格は275万9900円と286万9900円の2プライス(いずれも税込)。

【画像ギャラリー】いよいよ「新生日産」が始まるのか…!!? 新鋭・キックスをギャラリーでチェック!!!!

※本稿は2020年6月のものです
文:ベストカー編集部/写真:NISSAN,ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年7月26日号


■既存車両の使いまわしじゃない! e-POWER搭載で新たな息吹を得たキックス

 黙ってばかりじゃいられない。タイトルどおり、日産の逆襲が始まった! この先、アリアや次期エクストレイル、新型フェアレディZなどが控えるなか、先陣切って登場したのがキックスだ。

精悍な「ダブルVモーショングリル」が存在感を引き出す

 まずサイズ感が気になるが、全長は4290mm。あの個性派SUVのジュークより全長で155mm長いSUV。

 そのジュークの新型は昨年、欧州で販売開始されているが日本導入は…ない。なぜなの? 悔しい、と思う日々は今日でおしまい。このキックスがあるじゃないか。

 北米などの海外では2016年から販売されているキックス。まったくの新型車とは正直呼びにくい。しかし、今年5月、いち早くタイで発表された追加モデルは、日産の“懐刀”=e-POWER搭載モデル。

 それと同モデルが日本でも発売される。つまり、e-POWER搭載で生まれ変わった新たなキックスが日本で買えるというわけだ。

■最高出力を約20%向上 新たなe-POWER

 ノートe-POWERより最大出力を約20%向上させた部分にまず注目したい

 1.2L 3気筒エンジンとE M57モーター、1.57kwhリチウムイオン電池の組み合わせで、システム最高出力は129ps、最大トルクは26.5kgmを発生。

パワートレーンはe-POWERのみ。最高出力はノートより約20%向上!

 ノートが109ps/25.9kgmだから、走りの磨き上げはこれら数値で明らか。特に中高速域の力強さを高めており、高速道路でのクルージングやワインディングで魅力を発揮しそうだ。

 もちろん“ワンペダル感覚”特有の走行を楽しめ、発電用エンジンの作動タイミングの制御を最適化。エンジンの作動頻度を減らし、静粛性も大幅向上。なお、4WDはなく2WDモデルのみ用意される。

 フォルムから大きな個性は感じられないが、顔がインパクトあり。精悍な「ダブルVモーショングリル」と細めのライトが特色。まさにキックスの“顔”だ。

性能向上したe-POWERで加速は伸びやか。また最小回転半径はカテゴリートップクラスの5.1m。狭い駐車場でもラク!

次ページは : ■グレードにより2タイプの室内を用意

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