そして令和初のZがついに初公開
●7代目 フェアレディZ プロトタイプ(2020年9月発表、2021年末発売と予測)
2021年末発売、と噂されている次期型Zについて、デザイン以外で判明したのは、3.0L・V6ツインターボエンジンの搭載だ。
これはおそらく、スカイラインに搭載されているエンジンで、ローアウトプット版の304ps/40.8kgmと、400Rに使われているハイアウトプット版405ps/48.4kgmのある、VR30DDTTのことだろう。
ただし、Z専用にレスポンスをさらに引き上げるチューニングがなされる可能性もある。6速MTのみの発表で、ATについては言及がなかったが、北米海外市場を考慮すると当然用意するはずだ。
ボディサイズは全長4382×全幅1850×全高1310mm、ホイールベースについては、未発表だ。おそらく、2021年秋の東京モーターショーが市販型「Z」のお披露目の場となり、2021年末までに発売開始となるだろう。
Zも電動化は避けられない?
日産は、e-POWERやハイブリッド、EVといった電動車の比率を、順次上げていく宣言をしている。
次期型ノートや次期型エクストレイルのような量販車には、必然的に電動モデルが用意されるだろうが、GT-RやフェアレディZまで、何でもかんでも電動化するのはナンセンスではないか。
フェアレディZは、「特別なスポーツカー」だ。特に、アメリカ市場では熱狂的なファンが待ち望んでいる。
エンジンが凄いとか、ハンドリングが俊敏、デザインがカッコいい、という表面的なことではなく、フェアレディZが存在することに意味があるのだ。
筆者がファン代表として、Zにひと言物申すならば、「ライバルは過去のZたち、それらよりもドライビングが楽しいZを目指せ!」と言わせていただきたい。
ハイパフォーマンスを求める方にはGT-Rがある。また、サーキットでライバル車に勝つチューニングは、NISMOに任せればよい。
Zには異なる役割がある。誰しもがちょっと頑張れば所有できるクルマ、アメリカ市場に合わせた「3万ドルで手に入るスポーツカー」という独自のルールは、時代が変わっても実現すべきだと考える。
3万ドル以下では、装備やパフォーマンスも寂しい状態になるかもしれないし、日本市場では400万円を超える中級グレード以上でないと販売されないかもしれないが、これほどキャッチーなキーワードは、世界的に見てもない。
エンジニア達が、必死になって知恵を絞り、持てる技術を余すことなく盛り込み、徹底的にこだわって完成させた「次期型フェアレディZ」のハンドルを握るのが、今から楽しみで仕方ない。
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