■プジョーの新星は国産SUVの脅威となる!?
一時は、輸入車の独壇場ともいえたBセグコンパクトSUVだが、その最大のネックは、価格だ。やはりBセグハッチと比較すると割高。ただ、輸入車エントリーとしてのニーズは高かった。
しかし、昨今、国産コンパクトSUVが続々と参入したことで状況は一変。「SUV 2008」自身も価格帯が上昇し、サイズ的にもCセグメントに近くなったことで、国産ライバルに周囲を固められる。
輸入車のライバルだと価格と鮮度で見ると、Bセグの「VW T-CROSS」と同門の「シトロエンC3エアクロス」が最有力だろう。
輸入コンパクトSUVが欲しい人には、「SUV 2008」は魅力的な選択と言えそうだ。一方、国産では手頃なSUVが選び放題。
ただ、キャラクターでは、最新の「ヤリスクロス」や「日産 キックス」のカジュアルさが重なる。また、立駐対応できる都市型SUVの「スバル XV」や「マツダ CX-30」も比較検討となるだろう。
しかし、EVの「SUV e-2008」となると、ライバルは不在だ。なぜならば、同価格帯の小型SUVのEVは存在しない。手頃な所有をアピールするプジョーの提案と自身のクルマの使い方がマッチすれば、まさにEVとして有力候補に挙がるだろう。ただSUV的にアクティブに使いたいならば、ガソリン車の方がベターだ。
「SUV 2008」は、全車FFのみ。ただ最低地上高もしっかりと確保しているので、レジャーシーンでは困ることないはずだ。そして、Cセグメントに迫る広いラゲッジスペースが強力な武器となる。また、サイズアップと運転支援機能の標準化が、価格上昇分をしっかりと吸収してくれる。
総合的にみると、競合は国産コンパクトSUVとなるだろうが、最新プラットフォームやモダンなスタイルなどから、「SUV 2008」が気になる人は、割とライバル不在と感じるのではないだろうか。唯一の課題は、自宅と販売店の距離かもしれない。
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