乗用車的な使い勝手とSUVらしさが両立する室内
快適な移動を提供するキャビンは、より乗用車ライクなものが目指された。
ダッシュボードは、SUV的なデザインとなり、メーターパネルには、7インチの高精細TFT液晶画面によるインフォメーションディスプレイを内蔵。ステアリングホイールも様々なボタンを備える新デザインに改められた。
ダッシュボード中央には、8インチのナビゲーションシステム付きインフォテイメントシステムも搭載。世界的なコテクティビティニーズに応えるべく、Android AutoやApple CarPlayに対応する。
フロントシートは、快適性とホールド性の高いものを採用するが、後席も快適性を高めた新形状のシートとなり、前後共に快適なドライブ環境が整えられている。また静粛性向上のために、ウィンドウを遮音ガラスとした。
目玉はスポーティかつ野性的な「PRO-4X」
新型の目玉となる新グレードが「PRO-4X」だ。現行型フロンティアで展開されるオーナーカー向けのスポーティかつアグレッシブなスタイルの上級グレードだが、新型ではナバラにも拡大。
エンブレム、グリル、アルミホイール、プロテクションなどのエクステリアパーツをブラック化。アクセントとしてオレンジレッドが取り入れられているのが特徴。
インテリアでは、「PRO-4X」ロゴ入りのレザーシート仕様となるようだ。
先進安全運転支援機能も積極的に採用されている。
ドライバーに疲れを警告する「ドライバーアラートモニター」、車線からの逸脱を警告する「車線逸脱警報」、車線逸脱を抑制するステアリングアシストを行う「車線中央維持支援」、車両周囲360度を移す「アラウンドビューモニター」、前走車との衝突の危険を知らせる「前方衝突警報」、衝突の回避もしくは被害軽減を図る「エマージェンシーブレーキ」、側後方からの接近車を知らせる「リヤトラフィックアラート」などが取り入れられている。
注目の価格は未公表ながら12月から順次発売!
現時点では、詳しいスペックやグレード展開などは発表されておらず、価格も未定だ。新型ナバラの販売自体は、タイで2020年12月より開始。順次、他の市場にも投入されるという。
生産拠点は、ナバラがタイに加え、南アフリカの日産工場でも開始される予定。一方、フロンティアの生産もメキシコにて引き続き行われる。
基本海外戦略車となるが、SUVにも引けを取らないビジュアルと優れた悪路走破性と実用性を備えるだけに、多くの人が、日本導入の可能性を期待するはずだ。
現在日産のトラックは、キャブオーバートラック「アトラス」と軽トラック「NT100クリッパー」を展開するのみ。ただ日本市場でのピックアップトラック自体の販売も、トヨタのハイラックスのみとなる。
ピックアップトラックは、マリンスポーツユーザーなどの趣味人に一定の需要があるため、ハイラックスの日本復活は大きな話題となった。しかし、趣味系トラックのニーズを複数台の車種で競うのは、難しい。
現在、「ナバラ」のサイズだと、国産では、三菱 トライトンやいすゞ D-MAXが存在するが、いずれも非導入となる。
ただ、日産(三菱も……)は、タイより乗用車を輸入して販売しており、ルートは確保されている。限定でも構わないので、日産再建の新たな取り組みの一つとして日本導入をご検討いただきたい。
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