弱点だったインテリアが最先端に進化
驚いたのがインテリアの進歩だ。インテリアが苦手な日産のクルマとは思えない仕上がりとなっており、このインテリアは、新型ノートの大きな魅力となるだろう。
メーターとナビゲーションを繋げた一体型バイザーレスディスプレイは、これまでの日産車の中で、もっとも先進的になった。
また、コンパクトな新しいシフトノブや、大型のコンソールボックス、それらの表面を覆う表皮素材も、非常に質感が高い。
電動パーキングブレーキが全車標準搭載になり、オートホールド機能が備わった点もポイントだ。キックスやスカイラインといった、日産製の上級車のクオリティを抜いているようにも感じる。それほど進化しているのだ。
新型e-POWERと新プラットフォーム搭載でプロパイロットも高性能化
ルノーと共用となる新型プラットフォームも、新型ノートの魅力だ。高強度・高剛性ボディ、高遮音パッケージング、高剛性サスペンションを実現した、というこの新型プラットフォーム、ボディ剛性にいたっては、なんと30%も向上したそうだ。
これらの効果を体感することは、今回はできなかったが、コンパクト化されたボディと、縮められたホイールベースの効果もあり、新型ノートは、ハンドリングも期待ができそうだ。
ノート、セレナ、キックスに搭載されたe-POWERまでを第1世代と呼び、今回の新型ノートに採用されるe-POWERから、第2世代e-POWERと呼ぶことになるそうだ。
第2世代e-POWERでは、1.2Lのエンジン排気量は維持し、小型化・軽量化を実現しながらも、モーター出力トルクを10%以上アップ(最大トルク254Nm→280Nm、最大出力は6%UPで80kW→85kW=116ps)し、発進加速シーンでは、旧e-POWERを凌ぐレスポンスを実現。WLTCモード燃費も29.5km/Lを達成する(同市街地モード29.9km/L、郊外32.6km/L、高速27.6km/L)。
また、アクセルペダルを急に戻した際に起きる減速Gをコントロールし、なめらかに減速するように変更。
高速走行時にはアクセル操作に対して、敏感に反応させないようにし、これまで弱かったクリープも強め、停止位置をコントロールしやすいよう制御を変更した。運転のしやすさが格段に上がったそうだ。
e-POWERのエンジン発電時の騒音を気にする方も多いだろう。
第2世代e-POWERでは、この騒音がなるべく気にならないようになるよう、路面状態と車速からロードノイズの大きさを判断、このロードノイズが大きいときにエンジン発電を行うことで、なめらかな路では発電頻度を減らす技術を盛り込んだという。
プロパイロットも機能が増えた。ナビ連携機能を追加し、カーブの大きさに応じて減速するカーブ減速支援や、高速道路上で前走車に追従して停車したあとの停止時間を3秒から30秒へと変更したことで、プロパイロットを入れ直すという操作頻度を、大幅に減らすことができた。
さらには、レーダー3個、カメラ5台、ソナー8台を駆使することで、360度セーフティを実現し、日産がいま、できる限りの安全性能確保をおりこんだ一台となったという。今後の公道試乗が楽しみだ。
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