新型スープラ登場カウントダウン!! 最終デザイン判明!!

■先代よりもややコンパクトなディメンション

 前項まででお伝えしたエクステリアデザインの詳細とともに、今回は新情報として新型スープラの確定スペックも判明したので、さっそくお伝えしたい。

 これまでも情報が入るたびにスペック情報もお伝えしてきたが、今回はボディサイズからエンジンスペックまで新たに確定情報を入手した。

 前述のように、そのボディサイズは全長4380×全幅1855×全高1290mm、ホイールベース2470mm。新型スープラは「トヨタブランドのフラッグシップスポーツ」というイメージがあるわりに、そのボディサイズは意外に小さい。

 かなりのワイドフォルムではあるが、一世代前のスポーツモデルよりも長さはかなり短く、このデザインから想像するよりもコンパクトなサイズだといえる。

2014年1月に開催されたデトロイトショーに出品された「FT-1」。4年前は、さすがにここまでデザインを踏襲した「スープラ」となって登場するとは思わなかった
2014年1月に開催されたデトロイトショーに出品された「FT-1」。4年前は、さすがにここまでデザインを踏襲した「スープラ」となって登場するとは思わなかった

 車両重量は1388~1496kg。おおよそ同サイズのポルシェ718ボクスターよりも約20kg重い程度に抑えられている。

 エンジンラインアップは3種類。いずれもBMW製で、3Lの直6ターボとチューニングの違う2タイプの2L、直4ターボエンジンを設定する。

 トップグレードが搭載する3Lターボは340ps/45.9kgmを発生。最高出力は現在のBMW3シリーズでは326psだが、スープラではパワーアップされ搭載される。

 2タイプある2Lターボはそれぞれ、197ps/32.6kgm、258ps/40.8kgmを発生。最高速度は197ps仕様が235km/h、258ps仕様が250km/h以上(リミッターなので3Lも同じ)をマークし、0〜100km/h加速加速は2Lターボの197ps仕様が6.6秒、258ps仕様が5.4秒、3Lターボが4.8秒だという。

 先代A80型スープラのようなパワフルさを求めるなら3Lターボだが、2Lターボでも充分に走りの楽しさを味わえそうだ。

 トランスミッションは全車8速AT。3ペダルMTの用意はなく、新型スープラはより大人の本格FRスポーツとして生まれ変わる。

■3月のジュネーブショーにはレーシングバージョンが出品

 まもなく、3月9日から開催されるジュネーブモーターショー。この新型発表の祭典では、TMGによるスープラのレーシング仕様が初公開される(市販バージョンの新型スープラについては3月末のニューヨークショーもしくはこの先のモーターショーで披露されることになる)。

新型スープラは市販バージョンよりもひと足先に、3月のジュネーブショーでレースマシンのGTEが初公開される
新型スープラは市販バージョンよりもひと足先に、3月初旬のジュネーブショーでレースマシンのGTEが初公開される

 欧州を拠点に車両開発をはじめ、トヨタのさまざまなモータースポーツ活動を行っているTMG。

 そのTMGによるレーシング仕様の詳細についてはまだ明らかになっておらず「GT3マシンか?」という憶測もあったが、「LM-GTEクラス」のレーシングマシンである、という情報が入ってきた。

 LM-GTEクラスは、グループGT-2から発展した耐久レース用競技車両のカテゴリーのひとつで、ル・マンやWEC(FIA世界耐久選手権)、デイトナ24時間レースなどに参戦が可能。レギュレーションによってエンジン排気量は、NAが5.5Lまで、過給器付きは4Lまでとなっている。

 トヨタは現在、WRC、WEC、ニュル24時間レースなど、世界のモータースポーツへワークス参戦&活躍しているわけだが、このスープラのLM-GTEマシンはル・マンをはじめWECなど、海外の耐久レースに参戦するのは間違いないところ。

 現在、トヨタはWECにスポーツプロトカーの「LMP1」クラスへハイブリッドマシンで参戦しているが、このスープラGTEでGTカーの「LM-GTEクラス」でも戦うことになるわけだ。

 LMP1はこれまでと変わらずワークス体制となるが(今年からF1王者のフェルナンド・アロンソがトヨタで参戦)、スープラGTEのほうはプライベーターを含めた参戦となる可能性もあり、その存在を欧州や北米の耐久レースでアピールすることになる。サーキットデビューは2019年と予想。

次ページは : ■ここで「スープラ」の歴史をざっと振り返ってみよう

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