■ここで「スープラ」の歴史をざっと振り返ってみよう
スープラが誕生したのは1978年。初代は2代目セリカをベースにフロントノーズを延長した上級モデルとして登場。国内モデル名となったセリカXXの「X」連記は成人指定度を連想するとして避けられ、輸出仕様はスープラの名が与えられた。
1981年にセリカXXは2代目にFMCされるが、日本国内でもスープラの車名になったのは3代目となるA70型から。
初代と2代目は5M系の直6DOHC搭載車がトップグレードとなっていたが、1986年登場の3代目(初めて車名が「スープラ」となる)は前期型が7M系直6、3L、DOHCCターボ、後期型が1JZ系の直6、2.5Lツインターボがトップグレードに。
前期型の3Lターボには1988年、グループAホモロゲ用にターボAタービン採用でパワーアップされた3.0GTターボAが500台限定で発売されている。
1993年には最終型のA80型スープラにフルモデルチェンジ。パワートレーンには2JZ系の直6、3L、DOHCツインターボがトップグレードのRZなどに設定された。
ホンダNSX、日産GT-R、マツダRX-7、三菱GTOなどと並び、フラッグシップスポーツカーとしてトヨタのイメージを牽引、ハイパワー化を受け止める頑強なエンジンや素直なボディバランスと足回り、どことなく愛嬌のあるマスクも手伝って根強い人気を博したが、2002年8月、平成12年度排出ガス規制に対応できずに生産終了となった。
歴代モデルのサイズを見ると、全長は初代~3代目までが4600mmを超え、ホイールベースも2代目までは2600mmを超えていたのに対し、新型は全長もホイールベースも歴代で最も短くなっているのが興味深い。パワートレーンの進化と合わせ、新型の走りには大いに期待したい。
一部繰り返しとなるが、新型スープラはまずジュネーブショー(3月6日、日本時間午後17時45分)でレーシングバージョンが公開され、その後、3月末のニューヨークショーもしくはその後のモーターショーで市販型が発表、今年末〜来年春にかけて日本で発表発売となるスケジュール。
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