新型86世界初公開 市販は今夏~秋に決定!! 2.4Lエンジンと超マニアックな空力デバイスに刮目せよ!!!

■ボディ剛性向上により基本ポテンシャルは大幅にUP!!

先代に対し、フロント横曲げ剛性は約60%、捩じり剛性は約50%と大幅に向上 フロント部に多くアルミ材を採用しており、重量配分の適正化にも貢献している
先代に対し、フロント横曲げ剛性は約60%、捩じり剛性は約50%と大幅に向上 フロント部に多くアルミ材を採用しており、重量配分の適正化にも貢献している

 「走りの命」でもあるボディも再構築し、鍛えあげたそうだ。スバルグローバルプラットフォームの開発から得たノウハウを取り入れ、さらにインナーフレーム構造や構造用接着剤などを採用。

 これで先代に対し、フロント横曲げ剛性は約60%、捩じり剛性は約50%と大幅に向上している。ステアリング操作への応答性を高め、より軽快な動きを実現し、さらには旋回時のトラクションも向上させた。

 また、安全基準の高まりに伴う重量増を抑制するため、ルーフパネルやフェンダーへのアルミ材採用、加えてフロントシートやマフラーも改良するなど、徹底した軽量化を実施。運動性能の向上が期待できる。

マフラー出口も太くなった印象。そしてチューニングカーばりにリアバンパーからタイヤショルダーが見えるこのスタイリングはやっぱりかっこいい!!
マフラー出口も太くなった印象。そしてチューニングカーばりにリアバンパーからタイヤショルダーが見えるこのスタイリングはやっぱりかっこいい!!

■「空気」の流れを絶妙にコントロールするエクステリアデザイン

サイドのスリットはダミーダクトが多いのだがなんとGR86ではキッチリ抜いてある。レーシングカーばりのダクトはハッタリではないはず
サイドのスリットはダミーダクトが多いのだがなんとGR86ではキッチリ抜いてある。レーシングカーばりのダクトはハッタリではないはず

 基本的なスタイリングは先代を踏襲しながらも、細部を詰めたことで、「ひと目で分かるスポーツカーらしさ」があり、実物は本当にカッコ良い!!

 フロントバンパーは、GR86とBRZでつくり分けがされているが、GR86の方がさらに低いノーズに見え、シャープな印象だ。

 また車両全体に、モータースポーツに参戦する「86」に搭載される空力アイテムが多数採用されている。ワイドになったフロントエアインテークからは、十分な空気を取り込め、冷却性能も高そうだ。

 フロントサイドに空けられたエアダクトはタイヤ側へと貫通しており、高速直進性向上のために整流効果を持たせている。ちなみに、この表面には、かつて「サメ肌素材の水着」にあったような、細かな模様が施されている。

ハニカムの紋様が見えるフロントバンパーのダクト。86とBRZでは異なるパターンで、それぞれのキャラクターに合わせた整流を狙っている(それ以上は現時点ではヒミツとのこと)
ハニカムの紋様が見えるフロントバンパーのダクト。86とBRZでは異なるパターンで、それぞれのキャラクターに合わせた整流を狙っている(それ以上は現時点ではヒミツとのこと)

 これによって、ボディに空気が当たった直後の気流をコントロールするそうだ。さらには、フロントタイヤ後方のエアダクトもしっかり機能するものが装備されており、タイヤハウス内の空気を抜く効果がある。

 車両後方に進むほど持ち上がるサイドシルスポイラーも、スポーティでかっこよい。デザインのアクセントとしてだけでなく、空気の流れを考慮してのデザインだ。

 また、リアタイヤ上部のフェンダーアーチについた突起は、タイヤはみ出し抑止の役割だけでなく、これまでボディ後端で巻き込んで渦(車を後ろに引っ張る抵抗)になっていた空気を、このパーツでボディサイドから剥がし、抵抗を下げる役割を持たせたという。

 リア周りも大幅に改良されている。車室内側にあったハイマウントストップランプは、リアトランクの上部に埋め込まれており、後方視界が改善している。

リアバンパー内に設けられたダクト。「なんだこれは!!」ということで聞いてみたらリアバンパー内の空気をしっかり抜くもので、パラシュート効果を低減させるという
リアバンパー内に設けられたダクト。「なんだこれは!!」ということで聞いてみたらリアバンパー内の空気をしっかり抜くもので、パラシュート効果を低減させるという

 またトランクリッド部分はGRスープラのように若干持ち上げられており、ルーフを流れてきた空気がボディから剥離する流れをうまくコントロールし、空気抵抗の低減を図っている。

 リアバンパー下側に付いたディフューザーや、バーチカルフィンも、ボディ下を流れてきた空気の最後の行き先をコントロールしている。他にも空力的な特徴を探していたら、リアバンパー内に留まっていた空気流を、バンパー外に取り出すホールまで設けられていた。

 と、まだまだ書き足りないところではあるが、とにかく空力性能へのこだわりが半端ない。空気の流れをコントロールするエクステリアデザインこそが、今回の新型GR86の真骨頂なのかもしれない。そのあたりは、ぜひ実走にて確かめてみたいところだ。

次ページは : ■インテリアはキープコンセプトながらも最先端に

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