新型86世界初公開 市販は今夏~秋に決定!! 2.4Lエンジンと超マニアックな空力デバイスに刮目せよ!!!


■「空気」の流れを絶妙にコントロールするエクステリアデザイン

サイドのスリットはダミーダクトが多いのだがなんとGR86ではキッチリ抜いてある。レーシングカーばりのダクトはハッタリではないはず

 基本的なスタイリングは先代を踏襲しながらも、細部を詰めたことで、「ひと目で分かるスポーツカーらしさ」があり、実物は本当にカッコ良い!!

 フロントバンパーは、GR86とBRZでつくり分けがされているが、GR86の方がさらに低いノーズに見え、シャープな印象だ。

 また車両全体に、モータースポーツに参戦する「86」に搭載される空力アイテムが多数採用されている。ワイドになったフロントエアインテークからは、十分な空気を取り込め、冷却性能も高そうだ。

 フロントサイドに空けられたエアダクトはタイヤ側へと貫通しており、高速直進性向上のために整流効果を持たせている。ちなみに、この表面には、かつて「サメ肌素材の水着」にあったような、細かな模様が施されている。

ハニカムの紋様が見えるフロントバンパーのダクト。86とBRZでは異なるパターンで、それぞれのキャラクターに合わせた整流を狙っている(それ以上は現時点ではヒミツとのこと)

 これによって、ボディに空気が当たった直後の気流をコントロールするそうだ。さらには、フロントタイヤ後方のエアダクトもしっかり機能するものが装備されており、タイヤハウス内の空気を抜く効果がある。

 車両後方に進むほど持ち上がるサイドシルスポイラーも、スポーティでかっこよい。デザインのアクセントとしてだけでなく、空気の流れを考慮してのデザインだ。

 また、リアタイヤ上部のフェンダーアーチについた突起は、タイヤはみ出し抑止の役割だけでなく、これまでボディ後端で巻き込んで渦(車を後ろに引っ張る抵抗)になっていた空気を、このパーツでボディサイドから剥がし、抵抗を下げる役割を持たせたという。

 リア周りも大幅に改良されている。車室内側にあったハイマウントストップランプは、リアトランクの上部に埋め込まれており、後方視界が改善している。

リアバンパー内に設けられたダクト。「なんだこれは!!」ということで聞いてみたらリアバンパー内の空気をしっかり抜くもので、パラシュート効果を低減させるという

 またトランクリッド部分はGRスープラのように若干持ち上げられており、ルーフを流れてきた空気がボディから剥離する流れをうまくコントロールし、空気抵抗の低減を図っている。

 リアバンパー下側に付いたディフューザーや、バーチカルフィンも、ボディ下を流れてきた空気の最後の行き先をコントロールしている。他にも空力的な特徴を探していたら、リアバンパー内に留まっていた空気流を、バンパー外に取り出すホールまで設けられていた。

 と、まだまだ書き足りないところではあるが、とにかく空力性能へのこだわりが半端ない。空気の流れをコントロールするエクステリアデザインこそが、今回の新型GR86の真骨頂なのかもしれない。そのあたりは、ぜひ実走にて確かめてみたいところだ。

■インテリアはキープコンセプトながらも最先端に

GR86のインテリア。ボタンなどのデザインはキープコンセプトだが、着実に進化を遂げている印象。メーターの演出もかっこいい

 インテリアも明確に進化した。先代と比べて、シンプルで水平基調となったインストルメントパネルや、低く設置されたメーターバイザーにより、これまで通りの低いアイポイントを維持したまま、前方の視界が広くなったように感じる。これならば、よりドライビングに集中することができそうだ。

 また、7インチTFTディスプレイを採用し、起動時には、水平対向エンジンのピストンの動きをモチーフにしたオープニングアニメーションが表示される。実に面白い仕掛けだ。デジタルメーターの表示も見やすく、どんな条件でも、直感的に情報把握ができる。

 シフトノブも手になじむ大きさで、扱いやすそうだ。ドライバー側へと傾けられた手引き式サイドブレーキとの距離も近く、ドリフトのベースマシンとしても適切だろう。

 肩までがっちりと保持してくれるフロントのスポーツシートは、加減速Gや旋回横Gで身体が動きにくいよう、スウェード素材でできており、高いホールド性だ。クルマの挙動を正確に把握できるだろう。

ATのシフトレバーはこんな感じ。エアコンの表示はニキシー管のようにも見えてかっこいい

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