世界的なSUVブームが続くなか、各メーカーがラインアップを拡充すべく、続々と新型SUVの開発を進めています。より正確には、数年前から開発を続けていたものが、今年から来年にかけていっせいにデビューします。
海外仕様で成功したモデルを日本市場のために仕立て直したり、すでに日本で成功しているモデルのフルモデルチェンジだったりと、各車の事情はさまざまだが、いずれにせよいずれもかなり話題となりそうな人気車ばかり。ここでは「必ず発売される」と断言できる新型車に絞って(新型RAV4を中心に)、その概要を紹介します。
文:ベストカー編集部 写真:ケニー中嶋
ベストカー2018年5月10日号「SUV NEW CAR CALENDAR」より
■RAV4が新型になって帰ってくる!! 2019年春発売
都会派クロスオーバーSUVの元祖といえば1994年5月に登場した初代RAV4。日本では残念ながら3代目が2016年7月をもって生産終了したが、海外では進化を重ね、約6年ぶりに今年3月のニューヨークショーで5代目がデビュー。
北米での発売は2018年末、ハイブリッド仕様は2019年初頭と発表されるとともに、日本でも2019年春に発売するという公式アナウンスも流れた。
新型RAV4はTNGA-Kプラットフォームを採用し、ボディの高剛性化と低重心化を図りSUVらしいロバストさ(堅牢さ)と洗練さを融合したスタイリングとしている。
ボディサイズは全長4595×全幅1855×全高1700mm、ホイールベースは2690mm。現行ハリアーよりも全長が130mm短く全幅が20mmワイド、全高が10mm高い。
パワートレーンは2.5L直4直噴+8速AT仕様と、2.5Lのハイブリッドシステム、THS2の2タイプと発表された。ハイブリッドには電気で駆動する後輪の最大トルクを従来型から1.3倍に増やした新型E-Fourをトヨタとして初めて採用しているという。
また、グレードごとにエクステリア、インテリアの差別化が図られているのも注目したい。
左から、フェンダーアーチやフロントエンドなどにピアノブラックをアクセントにしたスポーティな「XSEハイブリッド」、真ん中がクロームアクセントのトップグレード「リミテッド」、そして右の「アドベンチャー」は専用グリル&ルーフレール、樹脂製のフェンダーエクステンションを装備している。
この「アドベンチャー」にはトヨタ車として初めて採用した新開発のダイナミックトルクベクタリングAWDや、2WD走行時に後輪に動力を伝達する駆動系の回転を停止させて燃費向上を図るディスコネクト機構も採用するなど、かなり魅力的な1台に仕上がっている。
■伝統の名車ジムニー新型登場秒読み 2018年7月発売
新型ジムニーが今夏、フルモデルチェンジを実施する。
伝統を採り入れたレトロ&モダンな角張ったスタイルに、初代以来のラダーフレームを組み合わせている。
4WDシステムはローレンジ付きの新世代電子制御式4WD、「オールグリッププロ4×4」を採用する本格派。エンジンはR06A型の658cc、直3DOHC(52ps/6.4kgm)とR06A型658cc直3ターボに2.2ps/4.1kgmのモーターを組み合わせた、S-エネチャージを採用したマイルドハイブリッドの2種類を用意する。
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