ついに新型ジムニーが2018年7月5日に発表になりました!! JB64と命名された新型は自動ブレーキなどの最新装備が装着されるということは以前紹介したとおり(→詳細はこちら)。
今回は145万8000円からというジムニーの価格、旧型から16万円ほどあがった価格差を埋めるだけの装備充実があったようだ。JA11(先々代)オーナーの編集担当がミッチリ新型を見てきました!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:平野学
■タフで実用性抜群!! ジムニーのコンセプトは死なず
新型ジムニーの全貌がついに、ついに発表となった。概要は以前紹介した記事のとおりだが今回は、実車取材写真と詳細情報を追加して紹介!!
新型ジムニーはJB64(シエラはJB74)という型式になり、ジムニストたちはきっと「ロクヨン」とか「ナナヨン」と呼ぶことになるだろう。
まずは気になる価格から紹介。
【ジムニー】
XG:145万8000円(5MT)/155万5200円(4AT)
XL:158万2200円(5MT)/167万9400円(4AT)
XC:174万4200円(5MT)/184万1400円(4AT)
【ジムニーシエラ】
JL:176万400円(5MT)/185万7600円(4AT)
JC:192万2400円(5MT)/201万9600円(4AT)
旧型よりもベース車両比で16万2000円の価格上昇にはなっている。
ちょっと高いと思った方も多いと思う。ただ新型は最上級グレード以外は自動ブレーキがつかないが、SRSフロントサイドエアバッグとSRSカーテンエアバッグは全車標準装備になる。
これを考えると妥当かも!?
ちなみに自動ブレーキ、誤発進抑制(ATのみ)、車線逸脱警報、標識認識機能などが含まれた「スズキ セーフティ サポート」は4万2120円でXG、XL、JLにオプション設定されている。
またジムニーシエラは旧型の1.3Lから排気量がアップして直4の1.5Lに。102ps/13.3kgmを誇る。88ps/12.0kgmだった旧型と比較すればそのアップデートがわかるはず。
ジムニーのエンジンについては直3ターボは継続だが旧型のK6Aエンジンとの比較で重量は4.8kg減、全幅60mm減とコンパクトにまとめているのが特徴。
この軽量化でジムニーはこのご時世に1030kg(もっとも重いグレードでも1040kg)の車重を達成。旧型の980kgから見ると重く見えるが致し方ないだろう。スペックは64ps/9.8kgmだ。
■ジムニーにも電子制御がやってきた!!
ジムニーのユーザーといえば「道なき道をいきたい」という探求心をもったファンが多いと思われがち。しかし実生活でジムニーがないと困るというオーナーはきっとそれ以上に多い。
急坂のある地域、通勤で凍結や未舗装路を走らないとならない、もしくは狩猟などまさに仕事道具としてジムニーが必要という顧客層もいる。
そんなオーナーたちに、より安全に、そしてより確実に走破性をあげるために、ついにジムニーにも電子制御が付加された。
それが「ブレーキLSDトラクションコントロール」。
これまで最強と思われていたジムニーにも苦手とするシチュエーションがあった。それは対角線上のタイヤで回転差が発生してしまっている状況(どんなオフロード4WDも避けたいシーンだ)。
例えばデコボコ道で対角線のタイヤが空転してしまうシーンだ。右前輪と、左後輪が接地して、左前輪と右後輪が浮いて空転してしまっている場合。
そんな極限状況だと旧型は接地しているタイヤに駆動を伝えず、スタックしてしまう場面もあった(とは言っても極端なオフロードを走ればのハナシ)。
そこでアフターパーツのLSDを導入するなどして対応しているオーナーも多かったのだが、新型ではこの「ブレーキLSDトラクションコントロール」が従来のLSDの代わりになる。
ブレーキ制御をLSDのように使うシステム。空転しているタイヤだけにブレーキをかけて、反対側のタイヤには駆動力をかけることで駆動力を逃さない仕組みだ。
純正状態でこんな制御が入ってくるなんて安心感抜群だ。
さらにヒルディセントコントロールもあるので、急な下り坂でもクルマが安心してサポートしてくれる(坂道発進の補助をしてくれるヒルスタートアシストもある)。
自動ブレーキに、ブレーキLSDに、ヒルディセントコントロール……。「なんだ、新型は電子制御だよりか」とガッカリしないでほしい。
ラダーフレームに、ガッチリした牽引フック、そしてなによりもオフロードを意識したボディメイク。これは初代から初志貫徹したジムニーイズム。
また旧型でのネガを徹底的に克服しているのも好印象。
旧型まで頻発していたシミー現象というものがある。これは走行中にステアリングがブルブルと震える現象だ。これを解消するために、新型ではステアリングダンパーを採用している。
旧型オーナーのきっと半数近くはこのハンドルの振動に悩まされていたかもしれない(担当調べ)。なのでアフターパーツのステアリングダンパーはジムニーの必需品だったのだ。
元は旧型オーナーたちがアフターパーツで克服してきたことを、今度はメーカーが純正でやってくれているというわけ。このあたりもスズキの完璧な市場調査の賜物ではないだろうか?
話題騒然の新型ジムニー。モデルライフもきっと長いだけに、長年愛される相棒としての素質は充分にありそうだ!!
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