■電動化が生んだ3つのドライブモード
PHVでは、「エレクトリック」「ハイブリッド」「スポーツ」のドライブモードが選択できるのも特徴のひとつ。デフォルトとなる「エレクトリック」は、できる限り電気のみで走行するモードで、EV感覚の走りが味わえるもの。
アクセルを深く踏み込んだ際などのパワーが必要と判断した場合は、自動的にエンジンも稼働する。EV走行時の最高速度は、135km/h。航続距離は65km(WLTC)となる。もちろん、バッテリー残量が少ない場合は、自動的にハイブリッド走行を行ってくれる。
最もマルチに活躍する「ハイブリッド」は、発進時は基本的にモーターのみで行い、運転状況によりエンジンと電気モーターをフレキシブルかつシームレスに切り替える。このモードでも、電気モーターを積極的に活用する仕組みとなっている。
より運転を楽しみたい時に活躍する「スポーツ」は、エンジン主体のモード。シフトアップタイミング、アクセルレスポンス、ギアシフトタイミング、ステアリング操舵力を重くするなど、スポーツ走行に適した統合制御を行ってくれる。
シフトレバーは、マニュアルモードの代わりに、エネルギー回生を強くする「B」ドライブを設定。走行時では、「B」にシフトすることで、シフトダウンによるエンジンブレーキのような使い方もできるとする。
■気になる価格差は!?
プラグインハイブリッドの価格は、550万円。ガソリン車が420万円。クリーンディーゼルが439万円。その価格差は、111万円~130万円となる。
ただ装備面を考慮すると、パノラミックサンルーフとナッパレザーシートが標準化されるため、クリーンディーゼルに設定される「ナッパレザーパッケージ」装着車の476万円が近い。その差は、74万円。
さらに令和3年度環境省CEV補助金の対象車であるため、20万円が補助される。そうなれば、価格差は54万円まで抑えられる。さらに自治体によっては、独自の補助金制度が設けられていることもあるので、より圧縮することができる人もいるだろう。
また日常では、65kmのEV航続距離が確保されているため、ほぼ電気のみで走ることもできる。通勤など愛車で毎日一定の距離を走る人には、コスト面のメリットも大きいといえ、そう高い買い物にはならないはずだ。
そして何よりも、快適な乗り心地と電動化の静かな走りがもたらす快適性は、シトロエン独特の魅力をより高めてくれるのは間違いなく、シトロエンファンや快適性を重視するユーザーには、気になる存在となりそうだ。
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