今、プジョーとシトロエンが好調なセールスを続けている。フランス車であるプジョー、シトロエン、そして高級車DSを取り扱うグループPSAジャパンの発表によれば、前身となるプジョー・シトロエン・ジャポン時代を含め、2021年の第4四半期の総販売台数が過去最高の5837台を記録したという。
なぜこれほど人気となっているのか、牽引役となっている車種は何か? プジョー、シトロエン、DSが快進撃を続けている理由とは?
文/大音安弘
写真/グループPSAジャパン
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過去最高の販売を達成したプジョー、シトロエン
まずはブランド別に最新の販売状況を振り返ろう。プジョーは、最新データとなる2021年3月の販売台数が前年同月比151.1%となる1911台を記録。これは単月では過去10年で最高。過去20年まで遡っても歴代2番目となる記録だという。第1四半期でも、対前年比147.1%の3907台となり、こちらも日本でのプジョー販売において第1四半期の新記録となった。
シトロエンは、プジョーほどの勢いはないものの、2021年3月の販売台数が前年同月比169.2%となる944台を記録。これは日本でのシトロエン販売の過去最高記録に。第1四半期の販売台数においても、対前年比149.8%となる1705台となり、やはり日本での販売新記録となった。シトロエンから独立し、高級車ブランドとなったDSについても2021年3月の販売台数は、前年同月比146.2%の114台と好成績を収めている。
プジョー、シトロエン、DSの近年の販売台数を振り返るべく、JAIA発表による年間新車登録台数のデータを下記にまとめてみた。
グループ内での販売のけん引役は、やはりプジョー。5年連続の成長中だ。特に2019年には、年間で1万台を突破し、輸入車としての存在感を強めた。
より個性が強いシトロエンも、2017年より4年間のプラス成長を続けており、3千台前後で推移していた販売が、2020年に5千台を突破するなど、ポジティブな状態にある。
DSについては、2014年よりシトロエンより独立。その新世代モデルが2タイプのSUVに限定されること。そのブランドキャラクターも特殊で色濃いものであることを考慮すれば、台数の動きが少ないことを考慮すれば、堅実な歩みとも受け取れる。
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