レクサスのミドルサイズのSUV、レクサスNXが約7年ぶりにフルモデルチェンジし、先行受注受付が2021年8月19日からスタートした。ディーラーからの情報によると、正式発売は2021年10月7日となる。合わせて価格も明らかになっている。
さて、このモデルから「レクサスの新しい幕開け」とされる期待の新型NX。レクサス初のPHEV、「レクサスエレクトリファイド」を搭載するNX450h+を筆頭に、どんなラインナップとなっているのか、モータージャーナリストの渡辺陽一郎氏が解説する。
文/渡辺陽一郎
写真/トヨタ
【画像ギャラリー】正式発表ではもう遅い!? 新型『 NX 』の世界初公開 写真をチェックして先行商談へGO!!
■8月19日から先行受注スタート! 見積り書の作成も可能
レクサスNXはミドルサイズのSUVだ。以前からレクサスの売れ筋車種だったが、発売されたのが2014年とあって設計の古さが目立っていた。そこで約7年ぶりにフルモデルチェンジを受ける。
新型NXの発売は、販売店によると2021年10月7日だが、8月19日に予約受注を開始した。店舗には簡易カタログが用意され、価格も明らかにして見積り書の作成も依頼できる。
まず新型NXのボディサイズは、全長が4660mm、全幅は1865mm、全高は1660mmだ。従来型とほぼ同じ大きさになる。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2690mmで、従来型に比べると30mm伸びた。
プラットフォームは基本的に現行型のハリアーやRAV4と共通で、ホイールベースも等しい。全長はRAV4よりも60mm前後長く、ハリアーに比べると80mm短い。SUVの中心的な大きさだ。
外観は従来型を踏襲している。先ごろ発売された新型アクアもそうだが、目新しさを表現するのではなく、従来型の個性を進化させた。
変わったのはボディパネルの見せ方だ。従来型はシャープさを強調したが、新型は少しソフトな印象を受ける。特にボディサイドは、従来型ではドアパネルの下側からリアフェンダーにかけて、後ろに向けて持ち上がる明確なキャラクターラインを入れていた。そこが新型では、緩やかな曲面を描いている。マツダ3やCX-30に似たところもある。
Fスポーツは外観が専用デザインになり、フロントグリルはメッシュ(網目)形状だ。タイヤサイズは、標準グレードは18インチで、FスポーツとバージョンLは20インチになる。
そしてFスポーツは、乗り心地を妨げずに走行安定性を向上させるパフォーマンスダンパーをボディ下側の前後に装着した。ショックアブソーバーの減衰力を走行状態に応じて変化させるAVSも備わる。
内装は外観以上に大きく変わった。インパネの中央に装着されるモニター画面は、従来型は10.3インチのみだったが、新型は2種類を用意する。
標準グレードが装着するのは、9.8インチのディスプレイオーディオだ。カーナビはGリンクの通信機能で表示され、Gリンクのサービスを解約するとカーナビも使えない。
FスポーツとバージョンLは、サイズの大きな14インチのディスプレイオーディオプラスを装着する。インパネにノートパソコンを設置したような感覚で、視認性も優れている。地図データも備わり、Gリンクにかかわらずカーナビを使える。
メーターはすべてTFT液晶タイプで、多彩な情報を表示できる。Fスポーツはレッドが鮮やかな専用タイプとした。
居住性はホイールベースが2690mmに拡大されたこともあり、余裕が生じている。ホイールベースの数値が等しいハリアーやRAV4と同じく、後席の足元空間も十分に広い。大人4名が乗車して、長距離を快適に移動できる。
シートの生地は、バージョンLでは本革を採用する。Fスポーツも本革で、シート形状はバケット風になり、サポート性も向上する。
コメント
コメントの使い方