■価格は2.5L、直4、NX250 455万~NX450h+ Fスポーツ AWD 738万円
新型NXの価格設定は以下の通りだ。
■新型レクサスNXのグレードと価格
●直列4気筒2.5L
・NX250 455万円
・NX250 AWD 482万円
・NX250 バージョンL 543万円
・NX250 バージョンL AWD 570万円
●直列4気筒2.4Lターボ
・NX350 Fスポーツ AWD 599万円
●直列4気筒2.5Lハイブリッド
・NX350h 520万円
・NX350h AWD 547万円
・NX350h バージョンL 608万円
・NX350h バージョンL AWD 635万円
・NX350h Fスポーツ 608万円
・NX350h Fスポーツ AWD 635万円
●直列4気筒2.5Lプラグインハイブリッド
・NX450h+ バージョンL AWD 714万円
・NX450h+ Fスポーツ AWD 738万円
価格を従来型と比べると、あまり値上げされていない。従来型で最も安いNX300 2WDは454万6000円で、新型のNX250 2WDも455万円に収まる。
ハイブリッドでは、従来型のNX300h 2WDは519万円で、新型のNX350h 2WDは520万円だ。新型はさまざまな機能が刷新されたので、価格がほとんど変わらないなら、新型が買い得になる。
クルマ好きのユーザーは、Fスポーツが気になるだろう。価格は2.4LターボのNX350 Fスポーツ AWDが599万円、ハイブリッドのNX350h Fスポーツは、2WDが608万円でAWDは635万円だ。プラグインハイブリッドのNX450h+ Fスポーツ AWDは738万円になる。
FスポーツのAWDでパワーユニットによる価格差を見ると、ターボに比べてハイブリッドは36万円高く、プラグインハイブリッドはさらに103万円高い。このように見るとターボのNX350 Fスポーツは、専用にチューニングされたAWDシステムなどを搭載しながら、価格を割安に抑えている。
またFスポーツのハイブリッドとプラグインハイブリッドは、装備にも違いが見られるが、同等になるバージョンL同士で比べてもプラグインはハイブリッドよりも79万円高い。
RAV4の場合、ハイブリッドとプラグインの価格差は約66万円だから、NXではパワーニットが上級になるほど価格も割高になる傾向がある。
それでも売れ筋はハイブリッドだろう。優れた燃費性能は時代の潮流に合っていて、走行音も静かだから、レクサスのブランドイメージとの親和性も高い。ハイブリッドは購入時の税額が安く、実際の出費には価格差ほどの違いは生じない。
グレードは機能と価格のバランスで見ると、標準グレードが最も割安だが、趣味性が大切な車種とあって、オプションを含めて装備を充実させたFスポーツかバージョンLだろう。
価格について興味深いのは、従来型と同様、メーカーオプションを割安にしたことだ。例えばルーフレールは3万3000円だから、コンパクトカーと同程度に収まる。車両価格との比率で見れば大幅に安い。
特に緊急時操舵支援機能のセットオプションなど、安全性を向上させる装備は、積極的に装着して欲しい。今は先進の安全装備を得られることが、設計の新しい新型車を購入する大切な価値になっているからだ。
なお販売店では、新型NXの受注状況について以下のように説明した。
「新型NXのお客様は、先代NXのほかに、2009年に発売された先代RXからの乗り替えも多い。現行RXはグレードによってはボディが大きく、適度なサイズの新型NXが注目されている。
なお納期はまだ不明だが、10月7日に正式発表されると急に延びる可能性もある。特に10月以降に試乗してから購入の判断をすると、納車は年末から2021年に入るかもしれない」。もともとレクサスは納期が最短でも2~3か月と長く、NXはさらに遅れる可能性もあるから注意したい。
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