■クラシックテイストのインテリア
コックピットは最新式ランボルギーニ同様に、デジタルメーターパネルと大型液晶パネル付きのインフォテイメントシステムを備えるが、クラシックテイストもしっかりと取り込まれている。それがシート。初代同様に、板チョコを彷彿させるパターンが表皮に取り入れられている。
さらに最新システムにも、ユニークな機能が備わっており、インフォテイメントシステムにある「スティーレ」ボタンを押すと、カウンタックのデザインフィロソフィーの解説が流れるという。自らを語る機能を持つクルマなんて、ほかにはないはずだ。
■次世代の電動化パワートレーン
LPI800-4のパワートレーンは、ランボルギーニフラッグシップの象徴でもある6.5L V12気筒エンジンを搭載するが、時代のニーズに合わせた48Vのマイルドハイブリッド仕様(MHV)となる。しかし、ほかのMHVと異なるのは、電源供給元が、リチウムイオン電池ではなく、スーパーキャパシタとなること。
同じ重量ならば、リチウムイオン電池の3倍の電力が供給できるのがポイントだ。このため、トランスミッションに直接されたモーターは、より俊敏かつ力強いなアシストが可能に。これはランボルギーニ・シアンのために開発されたシステムを活用したものだ。
エンジンスペックは、最高出力780hp/8500rpm 、最大トルク720Nm/6750rpmを発揮。アシストモーターの性能は、34hp/35Nmとなる。その性能は、0-100km/h加速2.8秒、最高速度355km/hを誇る。
つまりアヴァンタドールウルティメのファイナルモデル「ウルティメ」を超える加速力を備えており、伝説のランボにふさわしい性能を持った内容と言える。さらに4WDシステムも標準となることも、初代と大きく異なるところだ。
■日本独自の呼び名だった「カウンタック」!
日本では「Countach 」を「カウンタック」と呼ぶが、これは日本独自の呼び方であり、正確な発音では「クンタッチ」となる。これはイタリア・ピエモンテ地方の方言の驚きや感嘆を表現する言葉を英語綴りに直したもの。
開発中のカウンタックを目撃した人が驚き、「クンタッシ」と発したことに由来するという。マルチェロ・ガンディーニが手がけたデザインは、それだけ当時の人々の度肝を抜くものだったのだ。今回の記事では、親しみを込め、カウンタックの表記とした。
コメント
コメントの使い方