■ベース仕様はそのまま販売、2台の特別仕様車は100台抽選
今回発表された日産GT-R、2022年仕様は、搭載されるエンジンは変わらずVR38DETT。ベースグレードには足回りにもエンジンにも変更はなく、570馬力の純ガソリン仕様のまま。今回の発表の最大のトピックスは「Premium edition T-spec」と「Track edition engineered by NISMO T-spec」という2台の特別仕様車を設定したところにある。以下、価格を列記しよう。
【ベースモデル】(恒常販売)
・GT-R Pure edition 10,828,400円
・GT-R Black edition 12,772,100円
・GT-R Premium edition 12,329,900円
・GT-R Track edition engineered by NISMO 14,636,600円
【特別仕様車】(100台の限定抽選販売)
・GT-R Premium edition T-spec 15,904,900円
・GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec 17,881,600円
「T-spec」という名称は「Trend Marker」、「Traction Master」からとられており、専用カーボンセラミックブレーキ、カーボンリアスポイラー、専用エンジンカバー、専用バッヂ(フロント・リア)を特別装備している。
加えて「NISSAN GT-R Premium edition T-spec」には、専用内装コーディネーションを施したほか、専用レイズ製アルミ鍛造ホイール(ブロンズ)を採用。バネ下質量の軽量化を生かして、サスペンションを専用にセッティングしている(これにより、ホイールリム幅拡大によるタイヤの高剛性化を実現)。
また走りのパフォーマンスを追求した「GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec」には専用カーボン製ルーフ、カーボン製トランクリッド(トリムレス、本革プルストラップレス仕様)を特別装備。カーボン製パーツの採用により、さらなる軽量化を実現した。
この特別仕様車「T-spec」は、両モデルあわせて100台限定(予定)の抽選販売となる。抽選の申込期間は、明日9月15日~9月29日の2週間まで。詳しくは全国の日産自動車販売店、NHPC店(日産ハイパフォーマンスセンター)までお問い合わせを(抽選結果は販売店から通知されるとのこと)。
■R34の最終仕様にあった思い出のボディカラー
今回の特別仕様車「T-spec」発表で、まず思い起こさせるのは20年前、2002年にR34スカイラインGT-Rの最終仕様「VスペックIIニュル」と「Mスペックニュル」が2台合計1,000台限定で発売されたこと。
この「ニュル」に用意された専用限定カラーが「ミレニアムジェイドメタリック」で、今回設定された特別仕様車「T-spec」に用意される専用カラーも(「ミッドナイトパープル」と)「ミレニアムジェイド」である。
これを考えると、やはりこの特別仕様車が、現行型GT-Rの最終仕様となるのか…。
冒頭でもお伝えしたとおり、次期型GT-Rの開発のニュースは断片的にしか入ってきていない。現時点では「純ガソリン仕様で開発中」という情報が有力だが、ライバルとなるポルシェやフェラーリが続々と電動化モデルを用意していることを考えると、ハイブリッドやPHEV、はたまたテスラに対抗した超スポーツ仕様のEV化も考えられる。
新型についての情報は、入手次第当サイトでお知らせしていくが、まずはこの、(最終仕様の可能性もあるプレミア価格必至の)GT-R 2022仕様と、100台限定の特別仕様車の行く末をじっくり見守りたい。
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