■お洒落で機能的なコックピット
メーターやインフォメーションシステムを包み込むようにデザインされたコックピットは、実にアヴァンギャルド。操作に必要なスイッチ類も、DSの世界観を構築するアートの一部として組み込まれて、細部までエレガントさを追求している。
そのなかには、新たな先進機能も含まれる。それが「DSスマートタッチ」だ。センターコンソールに配置された5インチのタッチパネルで、上部にあるタッチスクリーンの操作を可能としたもの。
ショートカットキー設定も行えるため、ユーザーが機能をカスタマイズすることもできる優れものだ。エアコンも吹き出し口を最小化し、送風機能を改良することで機能性を備わず、美しいコックピットの構築に貢献している。
シートは、レザーもしくはファブリック&テップレザーのコンビといずれも上質な手触りと座り心地のものを装備。おもてなし機能のひとつとして、FOCALプレミアムサウンドシステムも最上位グレード「RIVOLI」では選択可能だ。
■パワートレーンは3タイプ
パワートレーンは、ガソリン、クリーンディーゼル、PHEV「E-TENSE(イーテンス)」の3タイプを設定。ガソリン車は、1.2L直列3気筒DOHCターボエンジン搭載し、130ps/230Nmを発揮する。燃費消費率は、17.7km/L(WLTCモード)と優秀だ。
クリーンディーゼルモデルは、1.5L直列4気筒DOHCターボで、最高出力は130psとガソリン車と同等だが、より低い回転数で発揮される。さらに最大トルクの300Nmの発生改定数は、1750rpmと日常的に活用される低い回転域なので、いつでも力強い加速を味わうことができるのも魅力。燃費消費率は、ロングドライブ派にも嬉しい21.2km/L(WLTC)と経済的だ。
唯一の電動パワートレーンとなるPHEVは、1.6L直列4気筒DOHCターボエンジンと高出力モーターを組み合わせたもの。エンジン単体でも、最高出力180ps、最大トルク250Nmを発揮するが、電気モーターも最高出力110ps、最大トルク320Nmと高性能。システム全体では、最高出力225ps、最大トルク360Nmにまで引き上げられる。
駆動用リチウムイオンバッテリーの容量は12.4kWhを確保しており、EV走行可能距離は、56km(WLTCモード)を確保しており、日常の移動ならば、電気だけで賄うこともできる。
充電機能は、200V普通充電のみとなり、3kW出力で約4時間。ウォールボックスタイプの6kW出力のものならば、約2時間とスマートだ。また、ハイブリッドの場合の燃費消費率も、16.2km/Lと、性能を高めながらも、ガソリン車に近い燃費を実現している。
トランスミッションは、全車共通で8速ATが組み合わされ、駆動方式も全車前輪駆動車(FF)のみとなる。
■グレードは最上級仕様がメイン
グレード構成は、エントリーの「TROCADERO」と最上位の「RIVOLI」の2タイプのみ。「TROCADERO」はガソリン車のみとなるが、受注生産グレードとなるので、現実的には、DSの豪華さが凝縮された「RIVOLI」のモノグレードに近い。
RIVOLIの主な装備を紹介すると、レザーシート、コネクテッドナビゲーションシステム、DSアダクティブスキャンサスペンション、DSスマートタッチ、19インチアロイホイール、アンビエントライトなどさまざまな装備を標準化。もちろん、先進の安全運転支援機能も充実している。さらにPHEV「E-TENSE」では、スライディングガラスルーフも加わる。
さらに、導入を記念する特別仕様車「LA PREMIERE(ラ プルミエール)」も50台限定で設定。RIVOLIの装備内容に加え、クリオブラウンのナッパレザーシート、スライディングガラスルーフ、DSナイトビジョン、20インチアロイホイール(E-TESE専用)などが追加されている。
フロントガラスの赤外線カメラで歩行者と動物を検知する「DSナイトビジョン」とE-TENSEを除き、装備できない「スライディングガラスルーフ」は、現時点では、特別仕様車のみのアイテム。
さらに、インテリアのレザーもより上位のナッパレザーとなる点も見過ごせない。パワートレーンは、ガソリン、クリーンディーゼル、PHEV「E-TENSE」の3つから選択可能。価格は、514万~642万円となる。
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