■グレード構成はどうなっている?
■CX-60の価格帯
●2.5L、直4ガソリン:299万2000~407万円
●3.3L、直6ディーゼルターボ:323万9500~465万8500円
●3.3L、直6ディーゼルターボ+モーター(48VマイルドHV):505万4500~547万2500円
●PHEV(2.5L、直4+モーター):539万~626万4500円(12月発売予定)
グレード構成は、ガソリンエンジンの25SとディーゼルのXDには、Sパッケージ、実用装備を充実させたLパッケージ、上級のエクスクルーシブモードがある。XDについては、一番装備がシンプルなパッケージを装着しないタイプもある。つまり25Sは3グレード、XDは4グレードだ。
ディーゼルにマイルドハイブリッドを組み合わせたXDハイブリッドには、S/Lパッケージはない。その代わりエクスクルーシブスポーツと同モダン、最上級となるプレミアムスポーツと同モダンという4グレードを設定した。
PHEVにはSパッケージがあり、エクスクルーシブスポーツと同モダン、最上級となるプレミアムスポーツと同モダンという合計5グレードが用意される。
グレード選びは、CX-60を低価格で楽しみたいなら直列4気筒2.5Lガソリンを選ぶ。25S Sパッケージ(299万2000円/2WD)でも実用的には問題ないが、後方の並走車両を検知して知らせるブラインドスポットモニタリング、運転席の電動調節機能などがオプション設定になる。
25S Sパッケージでは上級車種として装備が物足りないから、25S Lパッケージ(341万5500円/2WD)を推奨する。
価格は25S Sパッケージに比べて42万3500円高いが、助手席の電動調節機能なども加わり、インパネも硬い樹脂製ではなく合成皮革に上級化される。
この25S Lパッケージに、安全性を高める360度ビューモニターや12.3インチセンターディスプレイを含んだシースルービューパッケージ(7万7000円)を加えると良い。
■筆者の推奨グレードはXD Lパッケージ(400万4000円)
CX-60の豊富なグレードのなかで最も推奨するグレードは直列6気筒3.3Lクリーンディーゼルターボを搭載するXD Lパッケージ(400万4000円)だ。
ガソリンの同グレードに比べて58万8500円高いが、25S Lパッケージにオプション設定されるシースルービューパッケージ(7万7000円)とマイコクピットパッケージ(8万2500円)を標準装着した。従って実質価格差は42万9000円に縮まる。
CX-5のガソリンとディーゼルの価格差は31万9000円だが、両方とも直列4気筒エンジンだ。その点でCX-60のディーゼルは直列6気筒になって排気量もガソリンに比べて800cc増える。動力性能も大幅に異なるから、CX-60ではディーゼルの買い得度が特に強い。
CX-60のディーゼルにマイルドハイブリッドを組み合わせたXDハイブリッドは、前述の通り上級グレードのみの設定で、駆動方式も4WDだけだ。
そこでノーマルディーゼルのXDエクスクルーシブモード4WD(465万8500円)とXDハイブリッドエクスクルーシブモダン/スポーツ(505万4500円)を比べる。
XDエクスクルーシブモードにはパノラマサンルーフが標準装着され、XDハイブリッドエクスクルーシブモダン/スポーツには、前進時左右接近物検知警報が備わる。
つまり装備水準は互いに同等だから、マイルドハイブリッドの価格は、両グレードの価格差になる39万6000円と判断される。この実質価格差は、フルハイブリッド並みだから、燃費向上率が15%に留まるマイルドハイブリッドでは割高だ。買い得度で判断すると、ノーマルタイプのディーゼルがベストだ。。
2.5Lガソリンエンジンにプラグインハイブリッドを組み合わせたPHEVは、エクスクルーシブスポーツ/モダン(584万6500円)を取り上げる。2.5Lガソリンエンジンを搭載する25Sエクスクルーシブモード4WD(407万円)と比べて177万6500円高い。
PHEVには100V・1500Wの電源コンセントなども装着されるが、ほかのグレードに比べると明らかに割高だ。開発者も「PHEVは欧州向け」としており、日本での主力はディーゼル、ディーゼルのマイルドハイブリッド、ガソリンのノーマルエンジンになる。
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