■「これがクラウンって本気か」
現時点で判明している新型クラウン「エステート」の仕様(開発目標値)は以下のとおり。
・全長…4930mm(±0)
・全幅…1880mm(+40mm)
・全高…1620mm(+80mm)
・ホイールベース…2850mm(±0)
( )内は「クロスオーバー」との差
こうして見てみると、新型クラウン4車種のなかで「エステート」と「クロスオーバー」はほぼ兄弟車的な仕様であることがわかる。特設サイトのエステート紹介ページには「大人の雰囲気で余裕のある走りを持つ機能的なラージSUV」との説明がある。つまりトヨタの中では「SUV風ワゴン」ではなく「ワゴン風SUV」という位置づけなわけだ。
また、北米、中国、そして日本ではイマイチ人気のないステーションワゴン(ワゴン風味のSUV含む)ではあるが、欧州ではいまも根強い人気があり、アウディ(アバント)、VW(バリアント)、BMW(ツーリング)と、名門ブランドはいずれもワゴン仕様を用意している。メルセデスベンツなどはワゴンにSUV風な外見とチューニングを加えた「オールテレイン」シリーズをCクラスとEクラスに設定。新型クラウンエステートが欧州で発売されれば、このベンツEクラスオールテレインが真っ向勝負のライバルになるだろう。
こうしてみると、最も挑戦的に見える「エステート」にも想定マーケットと想定ライバルモデルがあることがわかる。クラウンはこの新型からグローバルモデルとなり、欧州市場へ乗り込むわけで、この「エステート」はそうした新たな販売戦略の象徴的な存在とも言えるかもしれない。
SNS上ではボディカラーやフロントマスクから「どう考えてもこの仕様(エステート)が一番突飛だろ」、「これがクラウンって本気かトヨタ」という声が寄せられていた。そのいっぽうで「めちゃくちゃ欲しい! これでキャンプ行きたい!!」、「買うなら一番右かな(新型クラウンお披露目時にエステートは4台並んだ一番右側に置かれていた)」といった熱烈な支持意見もあった。
この新型クラウンエステートが発売されて(2023年を予定)、グローバルで売れまくって、SUV風ステーションワゴンのブームが再び日本を含む世界に到来したら痛快だろう。面白いのでぜひ売れてほしい。もちろん価格次第ではありますが、「クロスオーバー」とそれほど変わらないのであれば社用車として本気で購入を考えたい。
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