マツダ新型CX-60 期待と不安入り混じる公道レビュー 直6 3.3L&一番人気グレードの実力は!!?

■WLTC燃費は21.0km/L 高速道路の100km/h巡行では19.0km/Lをマーク

 ところでCX-60搭載の3.3Lディーゼルターボは、排気量のわりにパワーもトルクも控え目だ。

 最高出力254ps、最大トルク56.1kgm(モーターは16.3ps、15.6kgm)。

 理由は、そのぶんを燃費と排ガスクリーン化に回したから。

 確かにWLTC燃費は21.0km/Lと、2.2ディーゼル搭載のCX-5の16.6km/Lを約27%も上回っている。貢献度は、エンジン改良で10%、ハイブリッドで14%、8速ATが3%くらいだそうです。

さらにワンランク上質になったインテリア。どうだい上質だろう? という感じがなくなり、育ちのよさを感じる洗練されたデザインだ
さらにワンランク上質になったインテリア。どうだい上質だろう? という感じがなくなり、育ちのよさを感じる洗練されたデザインだ

 今回は短時間の試乗だったが、サイズのわりに相当燃費がいいことは実感できた。高速道路の100km/h巡行で19.0km/Lをマーク。20.0km/L超えも可能だろう。

 パワー/トルクが控え目とは言っても、さすが3.3L直6。

 アクセルを深く踏み込めば「ゴワワワワ~ン!」という叫びとともに突進する。「猛烈にパワフル」までは行かないが、十二分に元気です。

 その時のサウンドは、シルキーな直6というよりもV6やV8っぽく、バリッとビートが効いている。そのようにサウンド作りをしたそうです。少なくとも直4では味わえないプレミアム感アリ!

 48Vマイルドハイブリッドや、新開発のトルコンレス8速AT(湿式多板クラッチ使用)は、ごく自然なフィールで特段の印象ナシ! うまく溶け込んでおります!

 サスはまだ少し硬めでしたが、走りこめばさらに馴染む気配アリ。オーナーはクルマを成長させるヨロコビに浸れそうだ。

 総合的には、まずまずのゼイタク感と低燃費を同時に味わえる、スタイリッシュなラージSUV、ということになりましょうか。お値段500万円超えも納得でちゅ。

●マツダ CX-60(XD-HYBRID Exclusive Modern)主要諸元
・全長×全幅×全高:4740×1890×1685mm
・ホイールベース:2870mm
・重量:1940kg
・最低地上高:180mm
・最小回転半径:5.4m
・パワーユニット:3.3L、直6ディーゼルターボ+モーター
・エンジン最高出力:254ps/3750rpm
・エンジン最大トルク:56.1kgm/1500-2400rpm
・モーター:16.3ps/15.6kgm
・WLTCモード燃費:21.0km/L
・トランスミッション:8AT
・本体価格(税込):505万4500円

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