■クロストレック登場もXVの実力を再認識
ではまず現行モデルのXVから走り始める。
ダッシュボード中央に小型ディスプレイを配置したコックピットは機能性を重視したスバルらしいデザイン。
雨のなかでもその走りは安定性が高く、サマータイヤということもあるがコーナリングも速くよく曲がる。
モデル末期なのに現在北米で爆発的に販売を伸ばしているという理由がよくわかる。そうか! 新型がデビューしたら現行モデルの中古車は買いだな! と独り言。
続いて新型のFFモデルに試乗。
まず驚くのはコックピットのデザイン。レヴォーグと同じ11.6インチのセンターディスプレイが採用され、インテリアを含めすべてが一新されて高級感が格段アップ。
走り始めて気付くのは室内の静粛性。現行モデルより圧倒的に静か。
ルーフの共振を抑える弾性接着剤を採用するなど、各所に音対策をしているのでウェット路面のザーザー音などが気にならない。
ただしオールシーズンタイヤゆえか、若干リアが軽い感じでグリップ感が低い。そのぶん切り込めばよく曲がるけど。
■AWDクロストレックはリアのグリップで安定感増加
そしていよいよAWDモデルのステアリングを握る。
コックピットはFFと同じで大きなセンターディスプレイが今時の流行を物語る。走り始めるとAWDモデルはFFとは異なるリアのグリップ感。
コーナーに高い速度で飛び込んでも全体にスタビリティ(安定性)が高い。
もちろんタイヤはFFと同じオールシーズンタイヤ。
これぞスバルのシンメトリカルAWDと言わんばかり、直進安定性が高くリアがしっかりグリップしているのに奥の深いコーナーでもよく曲がる。
新しくなったエクステリアデザインからもAWDがよく似合う。
ところでクロストレックは多くのシステムをレヴォーグからキャリーオーバーしているので、アイサイトも広角タイプの新型ステレオカメラを搭載している。
そしてさらに広角の単眼カメラが追加されていて、二輪車/歩行者へのプリクラッシュ性能がアップしているという。この単眼カメラは今後レヴォーグにも展開する予定だという。
走りの楽しさとデザイン、快適さと安全性をアップして登場するクロストレック。大きく進化しているぞ!
【番外コラム】クロストレックに進化してココが変わった!!
上級グレードに標準装備される11.6インチセンターインフォメーションディスプレイはレヴォーグよりも進化。
群馬大学と共同開発したシートはこだわりの逸品で、骨盤を支える構造により乗り心地を高めると同時に疲労軽減、安全性の向上にも貢献する優れもの。
レヴォーグと同じステレオカメラに加え、車両付近の人物や二輪車を識別できる広角単眼カメラを日本のスバル車として初採用し、アイサイト史上最高のプリクラッシュブレーキ性能を実現。
ドライバーの異常を検知するシステムはクロストレックで初採用。ただし、アイサイトXのハンズオフ機能はない。
ハイ&ロービーム、ポジションに加えてターンランプもLED化。約35km/h以下の速度で作動するLEDコーナリングランプをスバル車で初採用。
交差点などで進行方向を照らすため安全に大きく貢献。これは上級グレードに標準装備される。
標準グレードは従来のバルブタイプだが、オプションで装着可能だ。
●スバル クロストレック(上級グレード AWD)主要諸元
・全長×全幅×全高:4480×1800×1580mm
・ホイールベース:2670mm
・室内長×室内幅×室内高:1930×1505×1200mm
・車両重量:1610kg
・最低地上高:200mm
・最小回転半径:5.4m
・パワーユニット:2L、水平対向4気筒+モーター
・エンジン最高出力:145ps/6000rpm
・エンジン最大トルク:19.2kgm/4000rpm
・モーター出力:13.6ps/19.2ps
・タイヤサイズ:225/55R18 オールシーズン
(※追記。販売店情報によると、新型クロストレックのグレードは標準の「ツーリング」と上級の「リミテッド」の2グレード構成。各グレードにFFと4WDを設定しており、「ツーリング」のFFが税抜き242万円~、同4WDが税抜き262万円~となる。ツーリングは17インチタイヤ装着が標準に。また「リミテッド」はFFが税抜き279万円~、4WDが299万円~で、リミテッドのタイヤは18インチとなる模様だ)
【画像ギャラリー】新しいデザインはあり?なし!? XV改めスバル「クロストレック」走りの様子をギャラリーでチェック!(22枚)画像ギャラリー
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