■それでも変わらぬマクラーレンらしさ
では富士スピードウェイを走り出す。
ゆっくりアクセルを踏み込めば130km/hまでEVモードで走行できるはずだが、まずは加速力を試したい。全開だぁ!
加速力はかなり強烈で、アクセル踏み始めにモーターがアシストするのでターボラグを感じずレスポンスが鋭く、新型エンジンは8200rpmのトップエンドまで強烈な加速。
0~100km/h加速は3.0秒で後輪駆動としてはかなりの俊足。コーナーではリアセクションのグリップが高く安定しているのにコーナー進入でも高い速度で飛び込める。
リアサスを新設計のマルチリンクにしたことでプラス350kgのダウンフォースを与えたのと同じレベルのグリップを得ているとのこと。
ヘアピンを2速で立ち上がる。
まだステアリングを切り込んでいる時に思い切って全開! するとリアが巻き込むように少ない操舵角でクリア! Eデフが採用されているのだ。
タイトコーナーから中速コーナーではこのEデフの効果と思われ、リアグリップが高すぎるプッシュアンダーの傾向は見られない。
全開で進入した次の300Rコーナーでは180km/hを軽くオーバー! 上り坂なのにすごい加速だ。
そのまま全開でステアリングを切り込むと、リアが少し流れる!
しかしカウンターステアを当てるまでもなく、少しステアリングを戻すだけできれいにクリアしてゆく。
安定感バツグン。というかこの速度でリアを半ばパワーオーバー状態にさせるパワーにも感動する。
ドライブするたびに思うけど、マクラーレンってほかのスーパースポーツと比べて格がちょっと違うよね。
●マクラーレン アルトゥーラ 主要諸元
・全長×全幅×全高:4539×1976×1193mm
・ホイールベース:2640mm
・車重:1498kg
・エンジン形式:3L、V6DOHCツインターボ
・最高出力/最大トルク:585ps/59.7kgm
・モーター:95ps/22.9kgm
・システム出力:680ps/7500rpm
・システムトルク:73.4kgm/2250rpm
・バッテリー容量:7.4kWh
・価格:3070万円
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