新型アルファード/ヴェルファイアの人気はものすごいが、実車を見てみると、その理由が分かる。「そこまでやるか!」と思えるほどの気配り&もてなしにあふれているのだ。ここでは編集部員が独断で選んだ「アルヴェルの感動する装備」を5つ紹介しよう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ
■スライドドアが直感的に操作できる:ワンタッチシーソースイッチ
パワースライドドアのクルマでよく起きるのが、自分の意志と開閉動作が一致せず、イライラすること。特にドアを途中で止めたときの次の動作が分からなくて、「乗りたいのにドアが閉まる」といったことが起きる。
トヨタはこの不都合をなんとかしようと、ドアノブに小さなシーソー式のスイッチを付けた。ドアのスライドする方向に合わせて操作する方式なので、「ドアを開けたい/閉めたい」が直感的に操作できるのだ。指の先程度の小さなスイッチだが、こいつの存在はデカい。
ちなみに新型アルヴェルのスライドドアは、障子の所作を織り込んだという日本車固有のもの。その優雅なふるまいと歯切れのよい作動音をぜひ体感いただきたい。
■ドアを開けても寒い外気が入らない:リアヒーターエアカーテン
せっかくエアコンが効いていてもドアを開けたら外気が入る。特に冬の寒い日、せっかく温まった暖気が冷めてしまうのは、エネルギーのロスにも繋がる。
そこでトヨタは、2列目スライドドアのトリム部分に、温風の吹き出し口を付けた。スライドドアを開けたとき、ここから出る暖気がエアカーテンとなって冷気を遮り、車内の温度低下を防いでくれるのだ。足元の寒さが気になる冷え性の人にはありがたい装備。アルヴェルにはひざ掛けは不要かも。
■マッサージはもちろん過熱や換気機能も!:セカンドシート
アルヴェルのセカンドシートが立派なのはいうまでもないが、目に見えない部分にも配慮や工夫が詰まっている。まずシートのクッションフレームにはゴム製ブッシュを配置。背もたれ部分の共振周波数をボディ骨格やサスペンションの共振周波数と離すことで、振動レベルを抑制している。
さらにオプションパーツとして、シートに取り付けるパフォーマンスダンパーまで用意(エグゼクティブラウンジを除く)。足回りや骨格だけでなくシートにまで減衰機能を持たせて、快適な乗り心地にこだわっているのだ。
エグゼクティブラウンジとなるとさらに贅沢さが加わる。背もたれと座面部分で反発力の異なる素材を使い分けているほか、内部にある空気袋を膨らませることでマッサージもできる。
ヒーター機能は背もたれ&座面だけでなく、アームレストとオットマン部分も暖かくなるし、リクライニング時に発生しやすいフロントダイブ(前滑り)を防ぐため、座面の角度まで調節してくれるのだ。もてなしの象徴でもあるセカンドシートに、ぜひ一度座ってみてほしい。
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