アルファード/ヴェルファイア祭りはまだ終わらない! 来年夏に出るプラグイン・ハイブリッドこそ本命か?

アルファード/ヴェルファイア祭りはまだ終わらない! 来年夏に出るプラグイン・ハイブリッドこそ本命か?

 一部ではすでに納車が始まったトヨタの新型アルファード/ヴェルファイア。しかし両車のラインナップは未完成で、今後も新たなグレードが続々と投入される。ここでは、来年夏にも登場するという言われるPHEVモデルについて、最新情報をお伝えしよう。

文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ、ベストカーWeb編集部

■来年夏、Gグレード投入と合わせてデビュー

アルヴェル祭りはまだまだこれからだ!
アルヴェル祭りはまだまだこれからだ!

 RAV4、ハリアー、レクサスNX、アルファード。これら4車の共通点がすぐ分かる人はかなりのクルマ通だ。ポイントはプラットフォーム。これらのクルマはいずれも、トヨタの大型FF車向けに採用する「GA-K」というプラットフォームを採用している。

 とはいえGA-Kを採用するクルマは、カムリやクラウンなど他にも存在するから、それだけじゃ正解とはいえない。この4台はGA-Kプラットフォームを採用し、さらにPHEVをラインナップする点が共通項なのだ。

「え、アルファード/ヴェルファイアにPHEVなんかないぞ」と思った人はまさにおっしゃる通り。アルファードとヴェルファイアのPHEVはスタンバイ中で、来年夏、普及グレードである「G」の投入と合わせてリリースされるのだ。

 気になるPHEVの中身だが、前述したRAV4、ハリアー、レクサスNXと共通スペックとみて間違いない。基幹となる2.5L直噴エンジンに前後2つのモーターを組み合わせ、システム最高出力306psを発揮するハイパワーモデルとなる。現存するハイブリッドに対しシステム最高出力で56psの差だ。

 駆動方式だが、ハイブリッドモデルに設定されるタイプと同じE-Fourとなる。通常はFF、必要に応じて4WDとなるスタンバイ式だが、前後トルク配分が100:0から20:80まで可変できるため、より幅広い状況で、4輪駆動の恩恵に与れる仕組みだ。

■価格はZグレードで700万円台後半か?

燃費は通常のHEVより劣る予想だがそれでも航続距離は1000km近い
燃費は通常のHEVより劣る予想だがそれでも航続距離は1000km近い

 さて、PHEVモデルのメリットだが、燃費自体は既存のハイブリッドモデルとほぼ同等かやや劣ると思われる。アルファード「Z」のハイブリッドモデルE-Fourを例にとるとWLTCモード燃費が16.7km/Lだが、アルファードのPHEVモデルは16km/L程度となるのではなかろうか。

 PHEVが通常のHEVより燃費が劣るのはハリアーでも同様だが、大容量化されるバッテリーによる重量増はいかんともしがたい。アルファード/ヴェルファイアPHEVは車重が2.4tにもなると予想されるが、むしろそれで同等の燃費を達成するのが驚異的ともいえる。

 では価格も高くなるであろうPHEVを選ぶ意味はどこにあるか。答えは約90kmとも噂されるEVモードの足の長さと、ここぞというときに見せつける300psオーバーのパワフルさ、悪条件でも頼りにできる4WDシステムだろう。とりわけEVモードの出足のよさと静粛感はPHEVだけが実現する高級車の資質といえる。

 気になる価格だが、アルファードZベースのPHEVで770万円程度と予想される。Zの内装は合皮だが、PHEVだけはプレミアムナッパ内装になるかもしれない。なお現時点ではヴェルファイアへのPHEV設定はないという情報も流れている。

 アルファード/ヴェルファイアのPHEVモデルは、RAV4やハリアーが採用しなかった急速充電に対応するという情報もある。長距離ドライブには心強いのだが、PHEVの急速充電に不満を漏らすEVユーザーもいるだけに、成り行きに注目したい。

 冒頭でも触れたが、アルヴェルの祭りはまだまだ盛り上がる。今後に期待しよう!

【画像ギャラリー】アルヴェルの新たな境地を開拓するPHEVを分析してみる!(7枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!