2023年7月、三菱自動車がタイ・バンコクで開催した新車発表会で、ASEAN諸国で高い人気を誇る1トンピックアップトラック「トライトン」のフルモデルチェンジを発表した。そして同時に、2024年初頭の日本への導入が明らかとなった。日本登場を待ちつつ、まずは発表されたタイ仕様をレポート!!
※本稿は2023年8月のものです
文/ベストカー編集部、写真/三菱自動車、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年9月10日号
■タイで大人気のトライトンが新型に!!
2023年7月26日、三菱自動車はタイ・バンコクで新車発表会を開催。ASEAN諸国で高い人気を誇る1トンピックアップトラック「トライトン」をフルモデルチェンジし、タイで発売開始。同時に来年初頭の日本導入を明らかにした。
9年ぶりの刷新となる新型トライトン最大の特徴は、「BEAST MODE」(野獣モード?)と名付けられたデザインコンセプト。ピックアップトラックに求められる「タフさ」「力強さ」を象徴するフロントマスクに、三菱自動車を象徴するダイナミックシールドが絶妙に組み合わされている。
3連L字型LEDランプを配したデイタイムランニングランプは猛禽類をイメージしており、直下の立体的な3眼プロジェクターと組み合わされることで唯一無二の存在感を生み出している。
このクラスは国産メーカーの海外専売車や輸入メーカーが強いジャンルだが、「堅牢」のイメージが強い三菱は見事に独自のポジションを獲得しているといえる。
ボディは「ダブルキャブ」「シングルキャブ」「クラブキャブ(1列シートだがフロントシートの後ろに荷室スペースを設けた仕様)」の3タイプを用意。ボディは先代型よりひと回り大きくなり、これでライバル(例えばトヨタハイラックス)と互角以上の勝負を繰り広げられるようになる。
■エンジンは2.4Lディーゼルターボ
搭載ユニットは新開発の2.4Lディーゼルターボで、用途に応じて3種類の異なる出力の仕様を用意している。「高出力仕様」には新型ターボチャージャーと新燃焼システムを採用し、最高出力150kW(204ps)、最大トルク470Nmを低回転域からフラットに発生させる。
これに加えて「標準仕様」では最高出力135kW/最大トルク430Nmタイプと最高出力110kW/最大トルク330Nmの2タイプを用意。いずれもタービン容量を可変制御するVGターボチャージャーを採用しているという。
今回発表されたタイ仕様では、これに6ATと6MTが用意されるが、はたして日本仕様はどうなるか(「高性能仕様」と「6AT」の組み合わせのみ導入と予想)。
もちろん令和の新型車らしく安全装備も充実しており、衝突軽減ブレーキシステム、後側方車両検知警報システム、後退時交差車両検知警報システムなどを採用。
コメント
コメントの使い方