■デザインはF22ラプターがベースってどういうこと??
シボレーによる新型コルベットのプレスリリースにおもしろい一文があった。 デザインについての解説だ。
True to its aeronautical and racing roots, the 2020 Stingray’s canopy-forward stance was inspired by F22s, F35s and other modern fighter jets and Formula One racing
キャノピーをより前方に位置したデザインは航空力学やモータースポーツをルーツに持ち、F22、F35、そしてF1からインスパイアされたという。
F1だけならよくある表現だが、そこにF22やF35など最新鋭の戦闘機を比喩表現に持ってくるのはなんともアメリカらしい。
また実用性の高さについても、新型コルベットは多くの点で「普段使い」ができるスーパーカーになっているようだ。
トランクが特に凄くて驚愕の356.8Lの容量を誇る。ゴルフバック2セットを飲み込む収納は我慢が不要な2シーターになりそう。
さらに嬉しいのが右ハンドルの設定が公になったこと。これまで左ハンドルのみが導入されてきたコルベットに、ついに右ハンドルが導入される。
生産は2019年下旬からスタートするとのことで、今後の日本導入が待ち遠しい!! 気になる価格だが海外の情報では6万ドル程度(約647万円)からの設定という情報もある。
日本市場では現行型が1200万円台という価格ということを考えるとなかなか700万円台でも厳しい値付けかもしれないが、価格の正式発表が待ち遠しい。
【新型コルベット スティングレースペック】
・エンジン=V8 6.2L
・出力/トルク=495hp/637Nm
・ミッション=8速DCT
・全長×全幅×全高=4630×1934×1234mm
・ホイールベース=2722mm
・重量(乾燥重量)=1530kg
・タイヤサイズ=前245/35ZR19 後305/30ZR20(ミシュランパイロットスポーツALS)
・最小回転径11.6m
■現行型有終の美?? 1200psの史上最強コルベット登場
(ベストカー2019年7月26日号)
新型コルベットの話題で盛り上がっているものの、現行型シボレーコルベット(C7)もまだまだアツい。
なんと歴代最強となる1216psものパワーを発揮するフルチューンエンジンを搭載した「HPE1200」がこのほど、正式に発表された。
このマシンを手がけたのは、圧倒的なパフォーマンスのチューンドコンプリートカーを次々に生み出し続けている米国の有名チューナー、「ヘネシー・パフォーマンス・エンジニアリング社」(HPE社)だ。
同社はこれまで850ps版の「HPE850」、1000ps版の「HPE1000」をリリースしているが、今回はその最強チューニングプログラムとして登場する。
HPE1200は、ノーマルのコルベットZR─1が搭載するLT5エンジン(V8、6.2L SC)の排気量を7Lまでアップして専用チューニングを実施。
ノーマルの最高出力766ps/最大トルク96.8kgmから1216ps/147.5kgmまで向上させているというのだからたまらない。
トランスミッションについてはノーマルが採用している7速MTと8速ATのままなのだが、同社の予測スペックによれば0〜100㎞/h加速はなんとブガッティシロンよりも速い2.2秒。
当然新型コルベットもお呼びでない状況。そして最高速は370km/h以上。もはや新幹線より速いハイパーカーだ。
そのいっぽうで、HPE社の保証(3年間で走行距離3万6000マイル=約5万7600km)がつくというのも特筆ものだ。
ただ、残念ながらシボレーの公式保証は対象外になってしまうのだという。まあ、これだけハイスペックなチューニングエンジンにHPE社の保証がつくというだけでも充分な気はするが……。
気になる価格は顧客以外には非公開とのこと。うーん、きっと高い。
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