845万円のヤリス誕生!! カーボンルーフまで採用のガチ仕様!! コスパ求めるならRCもいいぞ

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 発売からもうすぐ4年が経とうとしているGRヤリス。スポーツカー文化が衰退しつつあった日本に彗星の如く現れたその雄姿に感動した人も少なくないだろう。今回はそんなGRヤリスがマイナーチェンジをしたとのことで、早速その情報を見ていこう。

※本稿は2024年3月のものです
文/ベストカー編集部、写真/TOYOTA GAZOO Racing、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年4月26日号

■価格は抑え目で総合力はアップ!

パワーアップの効果はもちろんだが、6MTモデルのシフトフィールが段違いによくなり、ワインディングを走ればその違いは歴然。ちなみにサーキットモードではアンチラグ制御が楽しめる
パワーアップの効果はもちろんだが、6MTモデルのシフトフィールが段違いによくなり、ワインディングを走ればその違いは歴然。ちなみにサーキットモードではアンチラグ制御が楽しめる

 新型GRヤリスの進化についてはプロトタイプ試乗などで発信され、大きな期待が集まっているが、気になる価格はトップグレードのRZハイパフォーマンスの6MTが498万円、DAT(8AT)が533万円になった。

 6MT比較でMC前に比べると42万円アップだが、304ps(224kW)、40.8kgm(400Nm)にパワーアップしたエンジンや操作フィールが格段に上がったトランスミッションは大きな進化。

 大幅に向上したボディ剛性や冷却性能にこだわったエクステリア、ボディと締結するボルトを1本から3本にし、アライメントの変化を抑えたサスペンション、一新されたコックピット周りなど、総合力は125%アップといった印象で、コストパフォーマンスの高さに驚かされるはず。

 実際に「よくぞ500万円を切ってくれた」という声も多い。また誰が乗っても気持ちよく加速し、思いどおりに曲がる8速ATが追加されたのもビッグニュース。

 アイシン製のGR-DAT(ダイレクト・オートマチック・トランスミッション)と名付けられた専用のATはレクサス NXの2.4Lターボに搭載される8ATを大幅に進化させたもので、スポーツ走行用に最適化されている。価格は6MTに比べると35万円アップだが、このATがとにかく凄い!

 具体的にはブレーキの踏み方や抜き方、アクセル操作などを細かく感知することで、車両の挙動変化前に変速の必要性を察知してくれる。

 つまり、ドライバーの加速、減速、コーナリングといった一連の操作を先読みして瞬時に最適なギアを選択してくれる。ATで出くわす、再加速のもどかしさがなく、スッキリした加速がいつでも楽しめる。

 プロトタイプでサーキット、グラベルそして雪道のコースを走った国沢親方は、「いずれもDATのほうがスムーズに走れて楽しい」と絶賛する。Dレンジのままステアリング操作とブレーキによる荷重移動に集中できるからだ。特にグラベルやスノーなど、グリップが低い路面ではDATのほうがタイムも縮まる。

 なお、RZハイパフォーマンスとRZはサブラジエターなどが装着されたクーリングパッケージが選べ、熱対策も抜かりないのだ。

■より進化したスパルタンなRCグレード

こちらがRCグレード。遮音材や制振材が省かれ、安全装備などは簡略化されるが、オプションでACを装着すれば日常の足にも充分使えそうだ
こちらがRCグレード。遮音材や制振材が省かれ、安全装備などは簡略化されるが、オプションでACを装着すれば日常の足にも充分使えそうだ

 もうひとつ新型GRヤリスの大きなニュースを挙げればRCグレードの進化だ。349万円(6MT)から手に入り、モータースポーツのベースモデルとしては申し分ないモデル。RCグレードなら専用のサイドブレーキ(13万2000円)が装着でき、DATモデルでもクルマの姿勢を変えることが容易。

 ただし、RCは足回りほかチューニングが違うので、あくまでもモータースポーツのベース車両として考えたほうが後々無難かもしれない。

 装備としても遮音材や制振材が省かれるほか、ACはオプション(13万2000円)となり、ナビの設定もない。

 見た目の差としてはプロジェクター式のハロゲンライト仕様になり“顔つき”が違う。

 販売店に聞くと新型GRヤリスの人気はものすごいというが、公道試乗でどんな評価となるのか? 改めてレポートしよう。

次ページは : ■オジエエディションとロバンペラエディションも正式発表

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