■【キモその2】気持ちが一気に吸い込まれたインパネデザイン!
車内に話を移したいが、もうね、室内の広さについては語ることはナシ!! MM思想宿るホンダのミニバンだもの。広いのは当たり前!
全長4265mmの2代目フリードに普段から乗り、「なんで1列目から3列目シートまで、こんなに広いの?」と感心するほどだから。そんな室内空間が新型で狭くなるワケがない。すでに合格!!
車内で筆者の目と気持ちが一気に吸い込まれたのはインパネデザイン。ここですよ!! 新型フリードの最大のトピックといっていい。フィットのインパネデザインをさらに大人っぽく上質に仕立てた雰囲気で、運転席と助手席前のこだわりの布パッド素材がステキすぎる。これぞ「お部屋にいる感覚」。
さらに、ステアリング形状がフィット同様の2本スポーク。このカタチも相まって、インパネデザインも「スッキリ&クリーン」さが漂っている。
■【キモその3】これは大きな事件! 「11.4インチナビと2列目クーラー」
インパネでもうひとつ目を引くのが、カーナビの画面サイズ。筆者の2代目は最大で9インチだが、11.4インチのホンダ・コネクトナビを設定しているのは、明らかにシエンタへの対抗意識! トヨタ車のナビ画面、総じて大きいですもんね。大きいほうが見やすいですものね。
車内を見渡すと、1列目から3列目シートにかけ、後ろへいくほど座面が上がる「エレベーション」の工夫もいいし、3列目シートの跳ね上げ位置が先代より低くなり、シート自体が軽くなり作業がラクになったのもユーザーの声を反映した部分だろう。だって、2代目の3列目シートを跳ね上げる時は「よいしょ!」という感じだもの。
そしてそして、2列目上部にクーラーの吹き出し口が装着されたのが……うれしい! 2代目のエアコン吹き出し口はインパネ部にしかなく、夏、後席の人から「アツい! 後席にも吹き出し口欲しい~」という声が頻繁に聞かれるので(←我が家の場合ね)。
■【キモその4】2代目より45mmも長い全長(涙)。それでいいのか!?
ここまで、これでもか! というほど褒めまくってきたが、「うむむ。残念」という部分もある。
AIRの全幅が1695mmを堅持したのはすばらしい。が、しかし……。「なんで全長が2代目より45mmも長いんじゃ!!」という部分。
待望の1.5L e:HEV搭載ゆえに、ボンネット部分が長くなり、全長4310mmになった……ということだが、取り回しを考えると「プラス45mm」はどうかな~、せま~い駐車場などでは意外と扱いづらいんじゃないかな~と思うわけですよ。
個人的には全長は2代目と同じ4265mmを堅持し、室内長を45mm短くしたほうがよかったのではないかと思う。……と言いたいほど、フリードの室内はかなり広い! 室内長45mm短くしたくらいはなんら問題なし、でしょう。
そして、クロスター。2代目は途中から追加されたモデルだけに、標準車に「あれこれくっつけた感」があるデザインだったが、新型は違う。最初からクルマの方向性やキャラが確立された感が、新型クロスターからはほとばしっていると思う。AIRとの差別化も明確だし、いいクルマじゃないですか~。
ただ……。フロントにあるメッキパーツが明るいシルバーすぎて、やや軽い印象。ダークシルバー系の色なら、このモデルの雰囲気に合うのにな~と個人的に思っていたら、ありました! それが下写真じゃ。
専用アクセサリー「アクティブ・タフスタイル」をまとえば、フロントのシルバー部の面積が減り、よりタフでギア感あふれる出で立ちじゃないですか!
……以上。2代目フリードオーナーとして語らせてもらったが、「新型を購入する?」ともしも尋ねられたら、「まずは家族会議ですね」。これが筆者の返答です!
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