【GT-R ロードスター RAV4】 すべての国産車から選ぶとどうなる!!? 2019年 10Best!!!

■2位 マツダ ロードスター(201ポイント)

■原点回帰を目指した4代目

 すでに消滅したと思われていたライトウェイトオープンスポーツ市場を掘り起こしたことで、世界中に多くのフォロワーを生み出した初代ロードスター。その初代への回帰を目指して開発されたのが、現行4代目のND型だ。

 アルミ、超高張力鋼板などの使用比率を3代目から引き上げ、グレードによっては初代の1.8Lエンジン搭載車と同レベルの、1トン切りという軽量な車重を実現している。

 搭載エンジンはソフトトップが132psを発生する1.5L、タルガトップのRFが積む2Lは、184ps/20.9kgmを発生する。

 クルマの性格上、6速MTが主役となるが、グレードによっては6速ATも用意される。美しいスタイルも自慢だ。

クルマの操縦に専念してもらうことを優先に作られたコックピット。逆にカップホルダーなどは使いづらい位置に

■斎藤 聡の評価

 多くのクルマが他車との比較で作られていくなかで、このクルマは「こういうクルマで楽しんでほしい」という作り手の気持ちが強く反映されているのがいい。その目標を目指して、エンジンから何から、すべてが決まっていったように感じる。

 実際、走らせてもいいよね。特に1.5Lは非常にコントロールしやすい。ちょっとアクセルを踏むとか、ちょっとハンドルを切るとか、ドライバーの「ちょっと」の操作と、クルマの動きが一致してる。

エンジンパワーに頼るクルマではないが2018年6月のマイチェンで2Lは26‌ps、1.5Lエンジンも1ps向上した

■清水草一の評価

 ソフトトップのデザインは世界最高傑作でしょ。こんな美しいデザイン、ほかにないよ。しかもサスティナブル(笑)。これからのスポーツカーはフツーに走っても楽しくないとダメなんだよ。モデルチェンジの必要すら感じないよ。マツダには今のND型をずっと売り続けてほしいよ。

 2018年のマイチェンで清楚な美少女を思わせるエクゾーストノートが少し野太くなったのは残念だけど、ぜんぜん許容範囲だよ。

RFの価格は約344万円~と安くないが、そのデザインは美しい。ダイナミックなルーフ収納アクションも魅力だ

●全長:3915×全幅:1735×全高:1235mm/ホイールベース:2310mm/車重:1010kg/エンジン:直4、1.5L/出力:132ps/15.5kgm/WLTCモード燃費:16.8km/L/価格:281万8200円(Sスペシャルパッケージ。MT)

●マツダ ロードスターの順位
飯田裕子:─
石川真禧照:─
大井貴之:2位
岡本幸一郎:2位
小沢コージ:─
片岡英明:─
国沢光宏:7位
斎藤 聡:1位
佐藤篤司:4位
塩見 智:1位
清水草一:1位
鈴木直也:─
竹岡 圭:5位
中谷明彦:─
西川 淳:2位
松田秀士:─
諸星陽一:1位
吉田由美:─
渡辺敏史:2位
渡辺陽一郎:10位

■3位 トヨタ RAV4(119ポイント)

■悪路も得意な万能SUV

 3代目販売終了後、2年8カ月を経て再登場。モデルとしては5代目であり、TNGAコンセプトに基づくプラットフォームを採用するタフなイメージのボディには、2Lのガソリンエンジンと2.5Lエンジンベースのハイブリッドの2種のパワーユニットが用意される。

 出力的にはシステム出力=222ps(4WD)のハイブリッドが勝るが、171psの2Lガソリンエンジンも世界初となる「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を採用するなど、ハイブリッドモデルにはない魅力が与えられている。

 最低地上高はハイブリッドで190mm、ガソリン車で195~200mmが確保され、悪路走破性も優れたものを持っている。

カジュアル感と質感を両立させた印象のインパネ。操作スイッチ類の配置はオーソドックスで使い勝手はいい

■飯田裕子の評価

 TNGAの思想のもとで作られているんで、走りの質感が凄くよくなったんですよね。4WD性能もなかなかで、これまで街乗りメインで時々悪路ってなると、エクストレイルが目立った存在だったんですけど、今度のRAV4もかなり頼もしい走りを見せてくれます。オンを走って楽しく、悪路で頼もしい。それが2位に推した最大の理由です。

 2トーン含めボディカラーが豊富で、内装の質感が高いのも高く評価できるポイントだと思います。

170ps/21.1kgmの出力を発生する2Lガソリンエンジン。10速ギア機構付きCVTが組み合わされる

■片岡英明の評価

 最近のクロスオーバーSUVって軟弱な方向に向かうのが多いんだけど、そのなかでRAV4の土臭いデザインは光るよね。実際、悪路で乗ってみたら面白かったし。アウトドアやスキーに行く際に使うクルマとして、かなりいいんじゃないかと思いますよ。キャビンも広いから家族で乗ってもいいし。

 ハイブリッドかガソリンかの選択だけど、僕個人が買うなら、ガソリンの「アドベンチャー」グレードかな。北米で発表されたプラグインハイブリッドも気になるけど。

約200mmの最低地上高があれば未舗装の林道などにも侵入することができる。土埃も似合うのが新型RAV4なのだ

●全長:4610×全幅:1865×全高:1690mm/ホイールベース:2690mm/車重:1630kg/エンジン:直4、2.0L/出力:171ps/21.1kgm/WLTCモード燃費:15.2km/L/319万5500円(Adventure)

●RAV4の順位
飯田裕子:1位
石川真禧照:─
大井貴之:─
岡本幸一郎:─
小沢コージ:─
片岡英明:2位
国沢光宏:5位
斎藤 聡:─
佐藤篤司:─
塩見 智:3位
清水草一:─
鈴木直也:3位
竹岡 圭:─
中谷明彦:─
西川 淳:─
松田秀士:4位
諸星陽一:4位
吉田由美:7位
渡辺敏史:─
渡辺陽一郎:7位

次ページは : ■4位 スズキ ジムニー(108ポイント)

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!