キューブ&ジューク 1月中に在庫完売か!!? モデル消滅の敗因とは??

■個性派として健闘した「ジューク」

●いつまで買える?
 ジュークも、キューブ同様に首都圏の日産ディーラーに問い合わせたところ、販社単位の在庫はすでにない地域が多かった。このため今から新車のジュークを買いたいなら、全国にある在庫からグレードやカラーといった折り合いをつけて選ぶことになる。また、GTやNISMOといった1.6Lターボ車の在庫は販売比率が低いのもあり、特に少ないようだ。

 このため、新車のジュークを買えるタイムリミットは、「待ったなし、欲しいなら即動くべき」というのが結論だ。

2010年発売のジューク。翌2011年には年間3万4224台を売り上げるなどSUVブーム前夜に支持を広げたが、現在では月販300台程度にとどまり販売苦戦が続いていた

●敗因
 現行ジュークは、クーペルックを持つコンパクトSUVとして2010年6月に登場。振り返ると、ここ数年増えているスペシャリティなSUVの先駆けだった。現行ジュークは、奇抜なフロントマスクに対する好みは大きく分かれたが、2011年と2012年は約3万4000台、2013年も約1万9000台と個性が非常に強いクルマであるのを考えれば、十分と言える販売実績を残した。

 乗ってみても、抽象的な表現ながら日産車らしいシッカリ感のある運転してなかなか楽しいクルマで、「これもスペシャリティカーの新しい形なのかな」と感じたものだ。

 ジュークが生産終了に追い込まれた敗因を考えると、リアシートやラゲッジスペースの狭さが浮かぶが、これはボディサイズやキャラクターを考えるとやむを得ないところだろう。

 むしろジュークはファッション性の強いクルマだけに、アパレル商品のように売れる売れないも読みにくいクルマだ。この点も考慮すると、GTやNISMOといったスポーツグレードや豊富なカラーバリエーション、キューブと異なり自動ブレーキも設定されたことも後押しし、長く売り過ぎたのは否めないにせよ、十分売れたと言っていいのではないだろうか。

 ヨーロッパで販売される2代目ジュークという直接的な後継車が日本に導入されないのは残念だが、ジュークの役割が実質的な後継車となる「キックス」に引き継がれることは大きな救いだ。

2020年6月デビュー見込みのジュークに替わるコンパクトSUV「キックス」。サイズはジュークとほぼ同サイズ。パワートレーンは1.5LNA、1.6Lターボ、さらにe-POWERも設定されそうだ

※キューブ、ジュークと同様に生産を終了している「ティアナ」の動向も問い合わせたところ、全体的にジュークよりも在庫は少なくなっている傾向にあり、新車のティアナが欲しい人も即動くのが吉だろう。

【画像ギャラリー】もうすぐ手に入らなくなる2台の内外装をもう一度振り返ろう!

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