【クラウン、R32、マーチボレロ…】グリルで差別化を図ったクルマ5選


 グリルはフロントマスクのスタイルを決める重要なパーツである。それだけにグリルでエクステリアを差別化を図るケースも少なくない。

 デザインは好みの問題だから人それぞれ感じ方は違うが、グリルがあることによって顔が引き締まった印象になったり、グリルが目立ちすぎてカッコ悪く見える場合もある。

 好き嫌いがわかれるため当然ながらクルマの売れ行きを大きく左右することもある。

 当記事では同じクルマのバリエーションでグリルを変えたものなど、グリルで差別化を図ったクルマたちを振り返る。

文:永田恵一/写真:NISSAN、SUBARU、NISSAN、HONDA、TOYOTA、DAIHATSU、MITSUBISHI

【画像ギャラリー】メッキグリルを装着して個性を主張したクルマたち


トヨタクラウンマジェスタ

 クラウンが9代目モデルとなった1991年にクラウンファミリーに加わったマジェスタは「クラウンとセルシオの中間」というモデルだった。

 そのため車格を反映し、歴代ボディサイズの拡大やV8エンジンの搭載に加え、グリルもクラウンに対しサイズが大きい、より押し出しの強いデザインとするなど、車格に相応しいものとなっていた。

セルシオ消滅後のトヨタブランドのフラッグシップサルーンとして威厳を保つため、より高級感のある縦桟グリルを装着したが、このモデルで消滅
大胆なグリルで話題になった14代目クラウン。ロイヤル系は横桟グリルが与えられて人気となった。しかしこのモデルで栄光のロイヤルの名前が消滅

 しかし14代目クラウンに1年近く遅れて加わった6代目マジェスタは、5代目までのマジェスタに比べるとクラウンとの距離が近くなったせいもあるのか、グリルは内部のデザインこそ若干違うものの、枠組みの形状は14代目クラウンロイヤルと共通となった。

 6代目マジェスタのグリルは販売面で不安要素にも感じたが、6代目マジェスタはパワーユニットが5代目マジェスタの4L越えのV8から3.5L、V6ハイブリッドになったこともあり、販売は盛り返した。

 しかし販売が盛り返したといってもトヨタが望むレベルには及ばず、残念ながらマジェスタは6代目を最後に2018年登場の現行型15代目クラウンに吸収される形で絶版となった。

スポーティなキャラクターに合わせてアスリートのグリルはシャープなデザインのものが与えられてロイヤル系と大きく差別化して大成功

日産マーチボレロ

現行マーチをベースにしたボレロ。究極はオーテックの30周年を記念したA30で、わずか30台が限定販売されあっという間に完売(写真はノーマルボレロ)

 マーチに2代目モデルから設定されているボレロは、世代によって形状の異なるクラシカルな大きなグリル、木目調、陶器調、マーブル柄といったダッシュボードのパネル、専用のシート生地を使うなどしたカスタマイズカーである。

 マーチボレロの開発、生産などは日産の子会社で「少量生産車でも日産の量産車と同じ品質を持つファクトリーカスタム」という企業コンセプトを持つオーテックジャパンが担当しているだけに、クオリティも素晴らしい。

マイチェンでほかの日産車に合わせてVモーショングリルが装着された現行マーチ。ボレロのほうが雰囲気がある

 マーチボレロはこの種のクルマとしては手頃な価格で長年設定されていることもあり、歴代マーチの販売においてもそれなりの戦力になっている。

 また歴代マーチにはタンゴやルンバといった、ボレロ同様にオーテックジャパンがグリルを含めた内外装を手掛けたカスタイズカーもあった。

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