【動画】インプレッサのCPNO試験
対歩行者試験はいずれも大人(身長1800±20mm/肩幅500±20mm/体重は最大で4kg)と、子ども(身長1154±20㎜/肩幅298±20㎜/体重は最大で2㎏)に見立てたダミーで行う。
ちなみに、欧州で行われているアセスメント(ユーロNCAP)でも同じ仕様のダミーが使われている。
ダミーの歩行速度は試験項目に応じて5km/hと8km/hに設定し、試験車両がダミーを認識してどれほど速度を落とすことができ、そして回避することができたのかを検証する。
センサー&ブレーキ性能のよさがアイサイトを上回る高得点を実現
アクセラが25点満点の対歩行者の項目で24.5点を獲得した理由は、ずばりセンサーの性能とブレーキ性能の両方がよかったから。
試験車両のアクセラ スポーツ15XD L Package(試験時の車両重量1518kg)はミリ波+光学式単眼カメラによるセンサーフュージョン方式を採用。
マツダでは「i-ACTIVSENSE」と呼ばれる衝突被害軽減ブレーキを含めた先進安全技術を育んでいるが、2016年7月のマイナーチェンジ以降、アクセラには対人検知機能が加わった。
最新のシステムでは、これまでのミリ波+光学式単眼カメラ(対人検知なし)+赤外線による3センサー方式を見直し、画角も拡大した光学式単眼カメラをセンサーに使う「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)」で車両と人を検知(いずれも上限80km/h)する。
ミリ波レーダーとアドバンストSCBSの光学式単眼カメラを共用した「スマート・ブレーキ・サポート(SBS)」で、車速が高い領域までをカバーする新たなセンサーフュージョン方式へとグレードアップ。その結果、隙のない検知能力を手に入れた。
また、システムの最終段階で機能する自律自動ブレーキの性能も秀逸。正確にはセンサーからの信号を受けてブレーキが働くわけだが、その信号処理速度の速さに加えて実際のブレーキ性能がよかったことも好成績を収めた理由だ。
ちなみに、アクセラが落とした0.5点ぶんは60km/hからの「CPN」試験のみだ。
(西村直人)
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