【マーチは日産の宝だったはず!!】2代目日産マーチの気概をもう一度

オーテックの奮闘が光る!!

 2代目マーチのバリエーション展開を語るうえで欠かせないのがオーテックだ。オーテックは現在も日産車にプレミアム性を与える特別なブランドとして認知されているが、2代目マーチではとても精力的にモデルを製作している。

 2代目マーチでオーテックが手掛けたモデルは、古い順に、タンゴ(1996年)、ボレロ(1997年)、ルンバ(1998年)、ポルカ(2000年)と4タイプも存在している。

 オーテックジャパンの30周年記念モデルはマーチボレロA30で、2016年に30台限定で販売された。数ある日産車からベース車にマーチを選んでいることからもオーテックにとってマーチが特別な存在であることがわかる。

356万4000円で30台が限定販売されたマーチボレロA30はすぐに完売。全幅はノーマルの1665mmに対し1810mmまで超ワイド化。エンジンも1.6Lを搭載

タンゴ(1996年)

 オーテックジャパンが初めて手掛けたマーチで、盾のような形状のグリルやメッキパーツの多用などにより、懐かしさを特徴としたモデル。

『街がもっと楽しくなる。懐かしさが薫るマーチ』というのがキャッチコピーだった。

 ヴィヴィオビストロの登場以来、ネオクラシックブームとなったが、マーチのネオクラッシック路線の第1弾がこのタンゴだ。

盾形のグリルが独特の表情を作り出している。そのグリル、バンパー、ミラー、ホイールにはメッキパーツがふんだんに使われている超個性的なマーチだ

ボレロ(1997年10月)

 マーチのネオクラシック路線の第2弾。

 丸いヘッドライトやテールランプの採用、グリルの変更、木目部品を使ったインテリアによりクラシカルな雰囲気を持つモデルだ。

 2代目マーチにボレロが設定されて以来、ボレロは3代目、現行4代目マーチにも設定されている。ボレロはマーチのもはや定番と言っていい。

ネオクラシックブームの到来に合わせて市販化したボレロ。現行にも受け継がれているマーチボレロのご先祖様的存在だ
ネオクラシックを謳うからには、ウッド類は必須アイテムで、ステアリング、センターコンソールにあしらわれていた。シート素材も専用となる

ルンバ(1998年11月)

 マーチのネオクラシック路線の第3弾がルンバ。

 丸いヘッドライトとテールランプ、大きなグリルなどを持つ個性派。軽快なリズムを奏でそうなルンバという名前もナイス!!

ボレロを踏襲する丸型ヘッドライトにボレロとは違う横型の格子グリルを採用。ヘッドランプ回り、グリルは当然メッキパーツとなる
小さな丸灯を縦に配置したルンバのリアコンビランプ。鉄チンホイールはボレロ譲りだが、ボレロよりもいい雰囲気を出している

ポルカ(2000年12月)

 ネオクラシック路線の第4弾で、2代目マーチで最後のモデルのポルカは、ルンバから約2年の間を置いて市販化された。

 丸いヘッドライトと細長いメッキグリル、タータンチェックのシート地やドアトリムによりレトロ感とカジュアルな感覚をミックスしたモデル。

 ボレロ、ルンバとはデザインテイストが大きく違うのが特徴。

 オーテックのモデルに続いては、派生車について見ていこう。

ボレロ、ルンバとは明らかにデザインテイストが違う。丸型ヘッドランプの上方にウィンカーを独立させ、フロントマスクをより個性的に仕上げている
ポルカのインテリアは、目にも鮮やかなチェック柄のシートを採用しているのが最大の特徴で、ドアの内張も同じチェック柄となる

次ページは : マーチカブリオレ(1997年8月)

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