マーチカブリオレ(1997年8月)
電動ソフトトップを持つ4人乗りのオープンモデルで、ボディ側面中央にロールバーが付く点も含めゴルフ4までにあったカブリオを小さくしたようなモデルだ。
価格もCVTで約180万円とそれほど高くなかったが、残念ながら1年ほどで絶版となってしまった。
なお3代目マーチでは2007年にイギリスからの輸入という形で電動メタルトップのマイクラC+Cが1500台限定で販売され、マーチカブリオレのポジションを引き継いだ。
マーチジューク(1997年12月)
グリル、ボンネット、ルーフ、ホイールキャップが赤、それ以外の部分は黒のボディカラーとなる特別仕様車。この配色はインパクト抜群!!
SUVのジュークの名前は、2代目マーチで登場ずみだった。マーチジュークの趣はつい最近日本では生産終了となったそのジュークのツートンカラーに通じる斬新さも感じる。
マーチBOX(1999年11月)
2代目マーチの5ドアハッチバックのリアオーバーハングを延長し、ステーションワゴン化したモデルで、生産はマーチカブリオレ同様に高田工業が担当(Be-1、パオ、フィガロといったパイクカーも高田工業の生産だ)。
ちょっと不格好だったことに加え、ステーションワゴンとしては中途半端な感も否めず、後継車は登場しなかった。
MujiCar1000(2001年5月)
無印良品を展開する良品計画が企画した、インターネット経由で販売された1000台限定車。
日産のエンブレムは外され、専用グリルに加えマーブルホワイトのボディカラーや無塗装のドアミラーとバンパー、ダブルフォールディングもするビニール表皮のリアシート、ビニール張りのラゲッジスペースを持つなど、いかにも無印良品らしいシンプルかつ機能的なモデルだった。
また、日本では販売されなかったが、2代目マーチの台湾生産車にはBOX同様にやや不恰好ながら4ドアセダンもあった。
まとめ
2代目マーチのバリエーションの充実振りは特にモデルサイクルの中盤以降が活発で、「マーチが売れていたから頼りにされ、扱いもよかった」という好循環もあるにせよ、今になるとこういったことも2代目マーチが最後までよく売れた小さくない要因だったと痛感する。
現在は環境性能や安全性といったクルマに求められる要件が当時とは段違いなこともあり、ボディタイプを追加するどころか衝突安全や歩行者保護もありフロントマスクを変えることすら大きな投資を必要となる。
という点を考えると、もし次期マーチがあるのならボディを増やす、変えるのを求めるのは酷にせよ、歴代マーチのように最初から魅力のあるクルマとしたうえで改良や追加といったアフターケアもシッカリと行って、心機一転して愛されるクルマに生まれ変わってほしいところだ。
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