ラグジュアリーは「贅沢」を意味し、ラグジュアリーカーとは「贅沢なクルマ」のこと。つまりラグジュアリーカー=高価ということになるが、実は100万円代でも購入できる中古のプチラグジュアリーカーがある。今回はそうしたクルマを紹介しよう。
文:長谷川 敦/写真:スバル、トヨタ、日産、マツダ、レクサス
【画像ギャラリー】高級車の悦びを身近な価格で味わう(17枚)画像ギャラリーラグジュアリーカーといえばやっぱりセダンでしょ!
●日産 フーガ
かつて日産製4ドアセダンのフラッグシップモデルを務めてきたのがセドリック&グロリアの兄弟車で、シーマの登場(1988年)によってその座を譲ることになるものの、両車の製造販売は2004年まで続けられた。
そんなセドリック&グロリアの後継車として登場したのがフーガだ。
2004年に発売された初代フーガは、V35型(11代目)スカイラインのプラットフォームを改造して使用し、V6&V8エンジンを搭載。パワー、車体ともに“セド・グロ”の後継にふさわしい内容を誇っていた。
そして2009年には2代目フーガが登場。プラットフォームは先代から引き継がれるが、大幅な改良が施され、サスペンションにも変更が行われている。
ボディデザインも洗練された2代目フーガは、シーマの生産が中止されていた2010~2012年には、日本国内において日産製セダンのフラッグシップモデルになった。
その2代目フーガも2022年に製造販売が終了し、後継モデルは作られていない。
このフーガをプチラグジュアリーカーと呼ぶにはやや高級すぎるきらいもあるが、実は現在の中古車市場において100万円台で取り引きされている個体も少なくない。
もちろん300万円超えの車体もあるが、根気よく探せば比較的リーズナブルな価格で程度の良い個体を購入できる可能性は高い。
●トヨタ アリオン
2001年に、それまでのトヨタ カリーナの座を引き継ぐかたちで登場したトヨタ製5ナンバーセダンがアリオン。
同時期にデビューしたトヨタ プレミオとは兄弟の関係にあり、基本設計を含めて共通箇所は多い。
アリオンは2007年に2代目へとモデルチェンジしているが、今回注目したいのがこの2代目だ。
プラットフォームこそ先代モデルと共通ながら、室内空間を拡大することに成功した2代目アリオンは、内装のデザインも変更されて高級感がアップした。
特に後部座席が広くなり、さらにリクライニング機能も装備されるなど、ゆったりと座ることができるのが満足感を高めてくれた。
外観のデザインも、高級さと若々しさが高度に融合したものとなり、まさにプチラグジュアリーカーと呼ぶにふさわしいモデルになった。
残念ながらアリオンの国内販売は2021年を持って終了し、3代目は海外のみで展開されている。
アリオンも中古車市場で人気のモデルだが、2代目の後期型は150~170万円の価格帯で販売されている。
程度の良い個体なら、購入後の満足度はかなり高くなるはず。
●スバル レガシィB4
レガシィは、スバルが1989年に販売を開始した4WDのセダン&ワゴンモデル。
代が重なるうちにSUVのレガシィアウトバック(日本国内では当初ランカスター名で販売)なども誕生し、3代目モデルからセダンはレガシィB4の名称で呼ばれるようになった。
そしてレガシィ6代目、B4としては4代目にあたるモデルが登場したのが2014年のことで、今回はこの4代目B4に注目した。
エンジンはスバル伝統の水平対向4気筒で、駆動方式も4WDを継承する4代目レガシィB4は、以前からの高級路線をさらに推し進め、安全装備や快適性も充実したものになった。
レガシィの国内販売は2020年に終了しているため、現在は中古車市場でのみ入手が可能で、その価格帯も広いが、100万円台でも良程度の個体が販売されている。
現行のスバル製セダンがWRX S4のみとなってしまっていることもあり、レガシィB4の需要はまだまだ続きそうだ。




















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