お手頃価格で贅沢気分! 中古市場で輝くプチラグジュアリーカー5選

お手頃価格で贅沢気分! 中古市場で輝くプチラグジュアリーカー5選

 ラグジュアリーは「贅沢」を意味し、ラグジュアリーカーとは「贅沢なクルマ」のこと。つまりラグジュアリーカー=高価ということになるが、実は100万円代でも購入できる中古のプチラグジュアリーカーがある。今回はそうしたクルマを紹介しよう。

文:長谷川 敦/写真:スバル、トヨタ、日産、マツダ、レクサス

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ラグジュアリーカーといえばやっぱりセダンでしょ!

●日産 フーガ

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2代目日産 フーガ。2009~2022年に販売され、2025年現在で正統な後継モデルは登場していない。車名は音楽用語の「Fuga」と日本語の「風雅」に由来する

 かつて日産製4ドアセダンのフラッグシップモデルを務めてきたのがセドリック&グロリアの兄弟車で、シーマの登場(1988年)によってその座を譲ることになるものの、両車の製造販売は2004年まで続けられた。

 そんなセドリック&グロリアの後継車として登場したのがフーガだ。

 2004年に発売された初代フーガは、V35型(11代目)スカイラインのプラットフォームを改造して使用し、V6&V8エンジンを搭載。パワー、車体ともに“セド・グロ”の後継にふさわしい内容を誇っていた。

 そして2009年には2代目フーガが登場。プラットフォームは先代から引き継がれるが、大幅な改良が施され、サスペンションにも変更が行われている。

 ボディデザインも洗練された2代目フーガは、シーマの生産が中止されていた2010~2012年には、日本国内において日産製セダンのフラッグシップモデルになった。

 その2代目フーガも2022年に製造販売が終了し、後継モデルは作られていない。

 このフーガをプチラグジュアリーカーと呼ぶにはやや高級すぎるきらいもあるが、実は現在の中古車市場において100万円台で取り引きされている個体も少なくない。

 もちろん300万円超えの車体もあるが、根気よく探せば比較的リーズナブルな価格で程度の良い個体を購入できる可能性は高い。

●トヨタ アリオン

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トヨタ アリオン。写真は2代目後期型で、日本国内ではこの2代目をもって2021年に販売が終了している。中国をはじめとする海外では3代目を販売中

 2001年に、それまでのトヨタ カリーナの座を引き継ぐかたちで登場したトヨタ製5ナンバーセダンがアリオン。

 同時期にデビューしたトヨタ プレミオとは兄弟の関係にあり、基本設計を含めて共通箇所は多い。

 アリオンは2007年に2代目へとモデルチェンジしているが、今回注目したいのがこの2代目だ。

 プラットフォームこそ先代モデルと共通ながら、室内空間を拡大することに成功した2代目アリオンは、内装のデザインも変更されて高級感がアップした。

 特に後部座席が広くなり、さらにリクライニング機能も装備されるなど、ゆったりと座ることができるのが満足感を高めてくれた。

 外観のデザインも、高級さと若々しさが高度に融合したものとなり、まさにプチラグジュアリーカーと呼ぶにふさわしいモデルになった。

 残念ながらアリオンの国内販売は2021年を持って終了し、3代目は海外のみで展開されている。

 アリオンも中古車市場で人気のモデルだが、2代目の後期型は150~170万円の価格帯で販売されている。

 程度の良い個体なら、購入後の満足度はかなり高くなるはず。

●スバル レガシィB4

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スバル レガシィB4。写真は2014~2020年に販売された4代目モデルで、日本国内ではこれが最後のレガシィB4となる。北米では後継車が販売されている

 レガシィは、スバルが1989年に販売を開始した4WDのセダン&ワゴンモデル。

 代が重なるうちにSUVのレガシィアウトバック(日本国内では当初ランカスター名で販売)なども誕生し、3代目モデルからセダンはレガシィB4の名称で呼ばれるようになった。

 そしてレガシィ6代目、B4としては4代目にあたるモデルが登場したのが2014年のことで、今回はこの4代目B4に注目した。

 エンジンはスバル伝統の水平対向4気筒で、駆動方式も4WDを継承する4代目レガシィB4は、以前からの高級路線をさらに推し進め、安全装備や快適性も充実したものになった。

 レガシィの国内販売は2020年に終了しているため、現在は中古車市場でのみ入手が可能で、その価格帯も広いが、100万円台でも良程度の個体が販売されている。

 現行のスバル製セダンがWRX S4のみとなってしまっていることもあり、レガシィB4の需要はまだまだ続きそうだ。

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