待望のFFのハイブリッドを新設定
パワーユニットは2L、NAガソリン、2.5Lハイブリッドで、いずれも2WD(FF)、4WDとの組み合わせ。
従来モデルに比べると2Lターボを廃止し、2.5Lハイブリッドはこれまで4WDのみだったのを2WDも加えることで、ハイブリッドモデルの販売構成比は従来の30%程度から半分以上と倍増することになる。
トランスミッションはRAV4同様にいずれもCVTとの組み合わせとなる。2Lターボが廃止となるので6ATもなくなる。
2LガソリンNAと2.5Lハイブリッドのパワーユニットそのものはキャリーオーバーだから、基本的な性能数値は大きく変わらないが、新設のプラットフォームや足回りの強化、ボディ剛性の向上、軽量化などで大幅な走りのポテンシャルアップを図っているはずである。
グレード体系を刷新し安全装備を充実
グレード構成は従来のエレガンス、プレミアム、プログレスといった呼称は使わず、上級からZ、G、S(ベース車)の3タイプとし、Z、Gについては本革のレザーパッケージを設定している。
すべてのグレードに2つのパワーユニットとFFと4WDが用意され、充実したラインナップを形成している。
安全対策のトヨタセーフティセンスやその他の装備は現行クラウン、アルファード/ヴェルファイア並みに充実強化される。
先行車発進お知らせ機能は新型ヤリスなどコンパクトクラスに先行採用されているが、今回の新型ハリアーにも標準装備される。
衝突被害軽減ブレーキの自動ブレーキ作動は従来の40km/hから50km/hに引き上げられる。障害物検知機能も歩行者はこれまで昼間のみだったのを夜間や自転車も加わる。
新型ハリアーで新しく追加される安全装備はデジタルインナーミラーでドライブレコーダーが前後方向で組み込まれるのが、他車に先駆けた装備となる。
RAV4とはキャラクター、価格も差別化
これらクオリティアップ、走行性向上、新開発のプラットフォーム、安全利便性の向上によってかなりのコスト高になるため、車両価格は従来に比べて20万円以上のアップになる見込み。
現行RAV4は車両本体価格が265万~390万円であるが、新型ハリアーは320万~520万円程度と予想されるため、両車は55万~130万円もの価格差となる。
RAV4がラフロードにも強い4WD中心のラインナップになっているのに対して新型ハリアーは2WD中心でシティ走行に向いたハイクオリティを志向したコンセプト分けで違いを強調する。
同じようなパワーユニットを搭載しながら、これだけ大きなコンセプト分けを図るのは珍しいケースである。
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