クルマ用ランプの老舗スタンレーが新技術ブランド「アスターヴ」を発表! 光で仕上げるものづくりの時代へ!!

クルマ用ランプの老舗スタンレーが新技術ブランド「アスターヴ」を発表! 光で仕上げるものづくりの時代へ!!

 スタンレー電気は、自動車用ランプの製造工程で消費電力を大幅に削減する技術「ASTUV(アスターヴ)」を新しい技術ブランドとして立ち上げた。UV光を活用した硬化プロセスで、従来比で70%以上のCO2排出削減を実現を目指す。

文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimesプレスリリース、スタンレー電気、ホンダ

【画像ギャラリー】CO2削減と防曇性の両立!? UVで塗装を硬化させるスタンレーの新コーティング技術アスターブ!(9枚)画像ギャラリー

スタンレー電気が環境配慮型新技術ブランド発表!

スタンレー電気のヘッドランプが使用されている新型プレリュード
スタンレー電気のヘッドランプが使用されている新型プレリュード

 クルマ用のヘッドランプなどを手掛けるスタンレー電気は10月22日、CO2排出量の削減を目的とした新コーティング技術を「ASTUV(アスターヴ)」の名称で、新ブランドとして立ち上げると発表しました。

 これは、同社のヘッドランプ製造工程における表面処理で、熱風を使わずにUV照射で塗料を硬化させるという業界初の方式。従来の熱風乾燥方式と比べて、消費電力を70%以上削減できることを見込んでおり、環境負荷低減への大きな貢献が期待されます。

 「ASTUV」の名称は、「All + Surface Treatment(STanley) + UV」に由来し、表面処理をすべて紫外線で行うという意味を持ちます。同社はこれまで「光の価値」を追求することを掲げていましたが、今回の発表はまさに「光で仕上げるものづくり」へと発展させたと言えるでしょう。

CO2削減に加えて防曇効果まで!

従来技術とアスターブの違い
従来技術とアスターブの違い

 発表によれば、アスターヴは、界面活性剤や有機溶剤を含まない新開発のUV硬化塗料を採用しているとのこと。そのため、ランプ内の結露による「垂跡(しずく跡)」の発生などを防ぎ、品質向上にもつながっています。

 またUV硬化による膜のおかげで高い防曇効果を得ることができ、ヘッドランプの曇りを長期的防止してくれるのも嬉しいポイント 。

 スタンレー電気は今後、2030年までに自動車用ランプの表面処理工程をアスターヴへと置き換えていくようです。第1弾の防曇技術だけでなく、第2弾としてハードコート技術、第3弾に意匠加飾技術でのイノベーション実現を予定しているとのこと。

 単なる省エネ技術にとどまらず、デザイン性や耐久性の向上につながる点にも注目です。

 スタンレー電気は2019年度比で2030年までに自社CO2排出量50%削減の目標を掲げており、今回発表されたアスターヴはその中核を担う技術として位置づけられることが窺えます。光の専門企業が、次の100年に向けて挑む環境技術に目が離せません。

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