【格安ドラレコやPHVには弱点もある??】 いま大注目の装備&システム 9選 その長所と短所(3月24日)では、主にクルマの装備やアイテムについて長所・短所を探ってみた。今回はクルマ界にまつわるこれから要注目のサービスや制度に目を向けてみたい。
トヨタの「KINTO」を始めとしたサブスクリプションサービス、高速道路の最高速度120km/hへの引き上げ、トヨタの販売チャネル一本化…これから要注目のサービスや施策は数々あるが、やはり長所もあれば短所もありそう。そんなクルマ界に関係した「モノ・コト」の長所と短所を、自動車評論家3人が斬る!
●【画像ギャラリー】ライズ ヤリス RVV4もあるぞ! トヨタKINTOのラインナップをギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年2月のものです
文:渡辺陽一郎、高山正寛、国沢光宏/写真:AdobeStock、KINTO、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年3月10日号
■登録ずみ未使用中古車(新古車)の長所と短所
(TEXT/渡辺陽一郎)
メーカーが販売会社に卸した在庫車が過剰に増えると、販売会社が自社で登録(軽自動車は届け出)を行い、中古車市場に放出する。これが走行距離の極端に短い登録(届け出)ずみ未使用中古車だ。
これを選ぶメリットは、値引き商談をしなくても、新車同然のクルマを相応に安く買えることだ。ただし今は低燃費車が増えて環境性能割の軽減措置もあるから、新車購入時に納める税金はあまり下がらない。加えて未使用中古車では、メーカー保証の継承手続きも必要だ。グレードや外装色を選べる自由も乏しく、選ぶメリットが少ない。
また登録ずみ未使用中古車が増えると、中古車価格が値崩れを起こし、ユーザーがクルマを売る時の資産価値を下げてしまう。
■カーシェアリングの長所と短所
(TEXT/渡辺陽一郎)
クルマの売れゆきが下がった結果、メーカーまでカーシェアリングに力を入れる。クルマを所有しない人の需要を「使用」の形態で掘り起こすのがねらいだ。
高齢者には、クルマを手離し、カーシェアリングで必要な時だけ使うニーズもある。
ただしカーシェアリングを過度に宣伝すると、クルマの売れゆきを下げる心配があるのは短所。危うさを秘めたサービスだ。
■「KINTO」など定額サービスの長所と短所
(TEXT/渡辺陽一郎)
トヨタの「KINTO」など、定額でクルマを借りるリースが注目されている。
この定額サービスは、税金や自賠責保険料に加えて、各種の条件がない誰でも使える任意保険を付帯したタイプもある。
携帯電話の普及で「定額制」が馴染みやすい利用方法になり、クルマにも波及した。
気軽にクルマに乗れることがメリットだが、所有した場合に比べると定額制は出費の合計額が上回ってしまうので割高ではある。
コメント
コメントの使い方