■コンパクトSUVをコスパで選ぶとイチオシは?
SUVは悪路を走破するクルマとして誕生したので、大径タイヤを装着するなど外観の迫力がある。ボディの基本スタイルはワゴンやハッチバックだから、居住性や積載性も良好。SUVはカッコよさと実用性を兼ね備えて人気を集めたクルマだといえる。
ただし、SUVで国内市場に適しているのは、運転がしやすいコンパクトSUVだ。SUVのボディスタイルは空間効率が高いから、全長が4.3m前後でも、居住性や積載性には満足感がある。
その代表がコスパの優れたヴェゼルだ。フィットと同じく燃料タンクを前席の下に搭載して、荷室の床が低い。後席の足元空間も広く、居住性と積載性はミドルサイズSUV並みだ。
●コンパクトSUV コスパNo.1…ホンダ ヴェゼルX ホンダセンシング4WD(242万5093円)
ボディはコンパクトで、SUVだから視線の位置は適度に高く、混雑した街中でも運転しやすい。1.5Lエンジンの搭載で、SUVでは価格も割安だ。この実用性と価格がコスパを高め、ファミリーユーザーの間でも人気を得て販売は好調だ。
●ヴェゼルの“コスパ”力
・価格の割安感…★★★★☆
・リセールバリュー…★★★★☆
・走行性能&乗り心地…★★★★☆
・居住性&使い勝手…★★★☆☆
次点はライズ。5ナンバーサイズのSUVで運転感覚はコンパクトカーに近い。後席はヴェゼルよりも狭いが、4名乗車は充分に可能だ。外観はRAV4に似て、悪路に強い印象がある。SUVの原点回帰も感じさせて人気も高い。1Lターボエンジンの搭載で価格も割安だ。
●次点:トヨタ ライズ4WD・Z(228万2200円)
■ミドルクラスSUVをコスパで選ぶとイチオシは?
SUVは海外でも人気が高く、日本メーカーの商品開発も海外市場を重視する。そのためSUVにはミドルサイズの3ナンバー車が多い。
車内は広く、荷室に3列目のシートを装着して、多人数乗車を可能にした車種もある。ワイドボディで安定性も高い。従ってコスパのいいミドルサイズSUVの条件は、内外装が上質で居住性も優れ、走行性能と乗り心地も満足でき、価格に割安感が伴うこととなる。
そのなかでも最もコスパに優れている車種がCX-5だ。全幅が1800mmを超えるSUVでは価格が割安なのだ。特に2.2Lクリーンディーゼルターボは、実用回転域の駆動力が4.5Lのガソリンエンジンと同等で、燃料代はハイブリッド並みに安い。
●ミドルクラスSUV コスパ No.1…マツダCX-5 XDプロアクティブ(317万3500円)
走行安定性、内装の質、シートの座り心地も優れ、価格のわりに高い満足感を得られる。とてもコスパが優秀だ。
●CX-5の“コスパ”力
・価格の割安感…★★★☆☆
・リセールバリュー…★★★★☆
・走行性能&乗り心地…★★★★★
・居住性&使い勝手…★★★★☆
次点はRAV4。前輪駆動ベースのシティ派SUVだが、外観はオフロードモデル風でSUVの原点回帰を感じさせる。4WDのグレードが多く、その4WDグレードである「アドベンチャー」はカーブを曲がる時などに、後輪左右の駆動力配分を積極的に変化させるシステムを採用。舗装路から悪路までアクティブな運転を楽しめる。
●次点:トヨタ RAV4 4WDアドベンチャー(319万5500円)
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