トヨタのハイブリッドがEVを駆逐する!?
燃費競争には終点があると思う。どんなに頑張っても1000km/Lは物理的に無理というもの。ただ現在ハイブリッド技術の進化により物理限界に近づいているような気がする。
ハイブリッド技術の進化により内燃機関の物理限界がEVに近づいているのが凄いと思う。
現在自動車メーカーが直面する課題と言えばCO2の削減だ。2021年に95g/km(燃費に換算すると24km/L)、2030年に60g/L(同38km/L)と規制が強化される。
これにより販売台数の20%以上をゼロエミッションのEVにしなければ実現できないことから、各メーカーとも電動化に必死になっている。
新型ヤリスの35.8km/LというWLTCモード燃費は、2030年の規制クリアにあと一歩というレベルまで到達している。
トヨタの凄さは、この燃費を大きいクルマだけでなくヤリスのような小さなクラスまでハイブリッド化してトータル燃費を上げていることにある。
現在EVはゼロエミションということになっているが、実際には現在の日本の発電レベルから考えるとバッテリーの製作などを含めば、トータルで50g/km程度と考えられる。それに対し新型ヤリスは65g/kmとなっている。
現在はEVはCO2排出量をゼロにするという取り決めがあるが、これがもし変更になったら? もうEVはいらないじゃないか、という論調になってもおかしくない。
現実にはルールが変更されるかどうかはわからないが、トヨタのハイブリッド戦略がEV戦争にもケリをつけてしまうのでは、と思わせるほどの凄さを感じている。
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