一度消滅して復活する可能性もある
開発するメーカーのトヨタがこうした販売店の声をどう受け止めて対処するかである。
2列シートのステーションワゴンはこれまでマーケットニーズがないということから、相次いで生産中止になり、現在トヨタではプリウスαとカローラツーリングだけになってしまった。
3列シートはプリウスαだけだが、売れ行きは圧倒的に2列シートのほうが多いから、次期型を開発するとしたら、3列シートは廃止になる可能性がある。
3列目のシートは狭くて厚さが薄いので使い勝手はよくない。購入しても実際は倒して使い、存在価値はなくなっているからだ。
トヨタはこれまで生産中止して復活させた車種がいくつかある。シエンタ、ハリアー、RAV4、スープラなどである。
マーケットニーズは時代とともに変化するという考え方からである。プリウスαももしかしたら一旦モデル廃止して、数年後に復活させる手を使うかも知れない。
現行モデルの買い得感は高いが納期は長い
首都圏にある某トヨタ店で売れ筋のG(車両本体価格=311万800円)に有料色のホワイトパール、フロアマット、グラスコーティング、サイドバイザー、ETC、ドライブレコーダー、バックガイドモニター、9インチナビなど50万円弱のオプション&付属品をつけて弾いてもらう。
法定、法定外費用を含めてトータル390万円強と出た。値引きは28万円程度と提示された。古いモデルだけにかなり買い得になっている。
納期は3カ月待ちとなっている。受注がある程度まとまった段階で生産し、納車する方式にしているためだ。
証言1:首都圏トヨタ店営業担当者
プリウスαはモデルが古くなり、売れ行きはますます頭打ち傾向にある。たまに数台ずつ買うお客さんがいる程度だ。
4月末にオーダーした場合の納期は2列シートが7月、3列が8月となっている。それほど売れていないのに待たされるのはある程度台数がまとまってから生産し納車する方式を取っているからだ。
今後どうなるかはまだ正式な情報は入っていないが、もしかしたら次期型を開発せず生産中止となる可能性があると予想している。
証言2:首都圏トヨペット店営業担当者
プリウスαの売れ行きが不振状態にあるのはモデルが古くなってもモデルチェンジしないからだ。新型に切り替え、いまのニーズに合わせた改良をすれば、人気は復活すると思う。
クォリティが高く、走り、燃費もよい。荷室スペースは普通サイズのゴルフバックが横に4個収納できるスペースを確保しているので、使い勝手はよい。
プリウスの足りない部分をカバーする役割を果たしている側面があるため、販売会社にとっては貴重な存在だ。
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