雪上というシビアな環境で、スバル フォレスターのターボとストロングハイブリッドを比較試乗。軽快なターボと安定感のある電動モデルは何が違うのか。AWD制御やトルク特性の差から、その実力と個性を探ってみた!!
※本稿は2026年2月のものです
文:松田秀士/写真:平野 陽、スバル ほか
初出:『ベストカー』2026年3月26日号
フォレスターのターボとストロングハイブリッドを雪上試乗
雪の群馬サイクルスポーツセンターで、ターボとストロングハイブリッドを比較試乗してみた。
走り始めの両車の印象から話すと、約100kg重いストロングハイブリッドのどっしりとしたステアリングフィールに対して、ターボモデルの軽快さが際立った。
ただし、雪道のような滑りやすい路面では、この重さの違いがそのままダウンフォースにもなり、タイヤグリップ、特にフロントのタイヤグリップがステアリング操作への安心感を生む。深い切り込み舵角まで効くところはS:HEVのほうが好印象。
こう書くと、そのぶんターボの軽さが不安定に感じられるかもしれないが、スバルシンメトリカルAWDの実力からすればまったく不安定感はなく、険しく滑りやすいこのコースをどんどんアクセルを踏み込んで走ることができる。
また、ターボモデルは以前よりもターボラグが縮小している印象で、2000~3000rpmあたりからのトルクの盛り上がりも素直になっている。それでいて高回転域での伸びがあるエンジンなのも楽しい。
この高回転域でのパンチと抜け感はストロングハイブリッドにはないキャラだ。
雪道でのハイブリッドの強みは!!
ストロングハイブリッドにあるのは、超低速域からのモータートルクアシスト。
つまりへアピンのようなキツイRコーナーからの立ち上がりでのアクセルON時。遅れなく駆動力を発生させ、必要とするシチュエーションでのオンデマンドのアクセル応答が得られる。しかも電動の分厚いトルクがしっかり後輪にも駆動を配分。
実はターボとストロングハイブリッドでは、AWDにとって重要なセンターデフのシステムが異なる。
湿式多版クラッチによる前後トルク配分をボールカム(右回りで押し付け/左回り逆)でコントロールするのだが、ターボは従来からの油圧式に対して、ストロングハイブリッドでは電磁式の電子制御カップリングを採用している。
つまり磁気を使ってボールカムを動かすのだが、これは電気を使うハイブリッドだからなせる技。電子制御なので高応答で精密な制御なのだ。
今回のような雪道では、速く細かい前後トルク配分が安定性をもたらしていると言えるし、より積極的なドライビングにも応えてくれるところが走りのスバルらしい。プロペラシャフトAWDのロバスト性を含めて、シンメトリカルAWDの実力を感じる試乗だった。
【画像ギャラリー】滑る路面でも安心感エグい!! スバルAWDの本気見せます!! フォレスターの雪上走行シーンを一挙公開(24枚)画像ギャラリー生産上限到達で早くもC型に……年次改良モデルはこう変わる!
スバル独自のストロングハイブリッドシステムを搭載したモデルが人気を博しているフォレスターだが、早くも生産上限に到達したことによる年次改良を行うという情報が入ってきた。
すでにディーラーでは年次改良モデル(C型)の案内がスタートしているが、細かな部分でアップデートが施されている。
注目はグレード展開の最適化で、「プレミアム」と「スポーツ」はアイサイトX搭載のEXグレードのみとなった。また、スポーツの下に装備を厳選し、お手頃価格とした新グレード「ツーリング」を設定。
価格は350万~362万円で、ツーリングEXはスポーツEXと比べて18万円安いプライスとなる。
●車両価格
・Premium S:HEV EX …… 422万円
・X-BREAK S:HEV EX …… 411万円
・X-BREAK S:HEV …… 398万円
・SPORT EX Black Selection …… 391万円
・SPORT EX …… 381万円
・Touring EX …… 363万円
・Touring …… 350万円




























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