民営化後初! GW渋滞実績 異例の公開「なし」 コロナ禍で主要高速交通量7割減

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民営化後初 異例の渋滞実績公開「なし」

 長~い車列に、帰省する人々でごった返すサービスエリア。――そんな光景が一変した。

 ゴールデンウィーク(GW)の風物詩といえば、主要高速道路で見られる渋滞だが、今年は新型コロナウィルスの感染拡大による緊急事態宣言発令により、状況は大きく変化。

 そして、GWの終了後に高速道路各社から毎年公開されていた期間中の渋滞実績を、今年は公開しないことが、5月12日、当サイトの取材により判明した。

 公開の見送りは、2005年10月に旧日本道路公団が、NEXCO東日本/中日本/西日本の3社に民営化されて以降初。新型コロナ禍による影響の大きさを象徴する出来事となった。

 GWといえば、年末年始と並んで1年で最も激しい渋滞が発生する期間。昨年2019年の実績を見ると、全国の高速道路の主要40区間で、10km以上の渋滞は実に553回、うち30km以上の渋滞は51回発生していた。

 特に長い渋滞発生箇所のワーストを見ても、以下のとおり、いったい帰省に何時間かかるのか……と気が遠くなるような長い渋滞が、ある意味では風物詩となっていた。

◆2019年GWの渋滞発生箇所<各社の上下別ワースト1位>
(道路名/上下線/渋滞発生箇所/渋滞日時/【渋滞延長】の順に記載)

・東北道/上り/久喜IC付近/5月2日 18時10分頃/【49.7km】
・中央道/下り/上野原IC付近/5月2日 8時15分頃/【49.5km】
・東名高速/上り/秦野中井IC付近/5月4日 17時50分頃/【43.8km】
・名神高速/下り/旧山科BS付近/4月29日 18時10分頃/【41.6km】
・東北道/下り/羽生PA付近/4月28日 7時10分頃、29日 9時20分頃、5月2日 8時45分頃/【40.6km】
・名神高速/上り/草津JCT付近/5月3日 7時45分頃/【39.7km】

 こうした激しい渋滞状況が今年は一変。コロナ禍による影響の大きさは想像に難くないが、では実際の交通量はどれくらい減っていたのだろうか?

全国の主要高速は7割減! 東名や中央も10km上の渋滞「ゼロ」

例年、GW期間は40km級の超大型渋滞も発生する東名・中央道といった主要高速も今年は大きな渋滞は「ゼロ」に(Ichiro-stock.adobe.com)

 今回、当サイトでは全国有数の交通量を誇る東名高速道路、中央自動車道などを管轄するNEXCO中日本に取材をおこなった。

 まず、GW期間中の渋滞実績やその公開を見送ったことについては、

「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴う緊急事態宣言発令により、交通状況が大きく変動し、GW期間の高速道路渋滞予測の提供については、休止させております」

と、事前の渋滞予測を見送った経緯について回答。一方で、期間中に渋滞があったのか、なかったのか、また交通量はどの程度だったのかについては

「国土交通省のWEBサイトにおいて、日々の交通状況について公表させていただいているところです。また、GW期間中においても取りまとめしておりますのでご確認をお願いいたします」

という回答があった。

 さっそく国交省のウェブサイトを確認すると、異例づくめだったGW期間中の渋滞状況が判明。先述した全国の高速道路の主要40区間をまとめた、NEXCO3社+本州四国連絡道路の交通量は前年比30%と、7割減少していることがわかった。

 ただし、車両別に見ると、軽自動車・二輪・普通車を示す「小型車」が前年比21%と大幅に減少した一方、バス・トラックなどが該当する「大型車」は同86%と大きな減少は見られなかった。

 ちなみに、東名高速や中央道を擁すNEXCO中日本によれば「(GW期間中)当社管内においては、10km以上の渋滞は発生しておりません」とのこと。2019年に10km以上の渋滞が194回発生していたのが一気に「ゼロ」になったのだ。

 高速道路の渋滞状況ひとつをとっても異例づくめのGWだった。

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