近年、自動車メーカー各社から登場しているレトロデザイン車。その人気は「昔を知る世代」だけのものではなかった。ローバーミニ専門店を運営するキングスロードの調査によると、20〜30代の6割以上がレトロなデザインのクルマの購入に前向きという結果に。現代の新車デザインに対する本音と、若年層がレトロ車に惹かれる理由を探った。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】レトロデザイン車が若者に人気急上昇! 20〜30代の6割超が購入したい理由とは(6枚)画像ギャラリー“懐かしさ”ではなく“新鮮さ”!? 若者がレトロデザイン車を支持する理由
SUVやEVが市場の中心となり、空力性能や安全性を重視したデザインが主流となるなか、「最近のクルマはどれも似ている」と感じたことはないだろうか。
そんななか、ローバーミニ専門店「キングスロード名古屋」を運営する有限会社キングスロードが実施した「レトロなデザインの車に関する意識調査」が興味深い結果を示した。調査は2026年5月13日〜14日にかけて、マイカーを所有する20代〜60代の男女550人を対象に実施されたものだ。
まず、昨今の新車デザインについて尋ねたところ、「どの車も似たようなデザインになっている」と回答した人が39.5%で最多となった。一方で、「車ごとの個性が際立っている」は34.9%、「特に何も感じない」は25.6%だった。
特に注目したいのは世代差だ。20代では26.6%だったのに対し、50代では50.9%が「似たようなデザイン」と回答。長年クルマを見続けてきた世代ほど、デザインの均質化を感じていることがうかがえる。
続いて、「近年各メーカーから販売されているレトロなデザインの車に魅力を感じるか」という質問では、「とても魅力を感じる」が16.6%、「やや魅力を感じる」が40.2%となり、合計56.8%が好意的な回答を示した。
さらに年代別で見ると、その傾向は若年層ほど強い。
20代:63.3%
30代:63.0%
40代:60.0%
50代:49.1%
60代:48.7%
一般的には「レトロ=年配層向け」というイメージを持たれがちだが、今回の調査ではむしろ20〜30代の支持が際立った。
その理由を探る設問では、「現代の車にはない造形美がある」が34.0%でトップ。続いて「昔懐かしい雰囲気を感じられる」が22.4%、「自分らしさや個性を表現できる」が20.2%となった。
興味深いのは、20〜50代では「造形美」が最多回答だったのに対し、60代のみ「昔懐かしい雰囲気」が最多だった点である。つまり若い世代にとってレトロデザイン車は“懐かしい存在”ではなく、“他にはない新鮮なデザイン”として映っているのだ。
近年では、丸型ヘッドライトやクラシカルなフロントマスクを採用したモデルが国内外で人気を集めている。現代技術と往年のデザインを融合させたクルマが支持される背景には、「個性を求める消費者心理」があると考えられる。
20〜30代の6割超が「購入したい」
調査の最後に行われた購入意向調査では、「ぜひ購入したい」が12.4%、「機会があれば購入したい」が41.3%となり、合計53.6%がレトロデザイン車の購入に前向きだった。
年代別では以下の結果となった。
20代:62.4%
30代:65.7%
40代:54.5%
50代:46.4%
60代:39.6%
特に30代では約3人に2人が購入意向を示しており、最も高い数値となった。
クルマを単なる移動手段ではなく、自分らしさを表現するアイテムとして捉える若年層が増えていることも、この結果の背景にありそうだ。性能や燃費だけでなく、デザインやストーリー性を重視するユーザーが増えるなか、レトロデザインは今後さらに存在感を高める可能性がある。
今回の調査を実施したキングスロードは、ローバーミニ専門店として販売から整備、レストアまで一貫して手掛けている。代表の後藤一義氏は300基以上のエンジンを組み上げてきた実績を持ち、旧車を安心して楽しめる環境づくりに力を注いでいる。
新車市場が高度化する一方で、「味わい」や「個性」を求めるユーザーは確実に存在する。レトロデザイン車人気の高まりは、単なる懐古趣味ではなく、多様化するカーライフの新たな潮流と言えるかもしれない。








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