■9割減もあった公共交通機関 落ち込みが最小限にとどまったレンタカー
クルマは在宅勤務でも重宝する。会社に出勤していると、自宅で仕事をすることは想定されていない。いきなりテレワークを命じられても、スペースを確保するのが難しい場合もあるだろう。特に幼い子供がいると、パソコンを使った会議などでは気を使う。
このような時、車内を簡易オフィスにする方法がある。今はステアリングホイールに引っ掛ける小さなテーブルも販売され、パソコン程度であれば載せられる。真夏や真冬はエアコンを使う必要も生じるが、春と秋なら、車内での仕事も可能だろう。長時間にわたって同じ姿勢で座り続けると、エコノミークラス症侯群(肺血栓塞栓症)になる心配もあるから時々運動することも大切だが、必要に応じて車内も静かな仕事場になる。

このほか必要に迫られて外出する時も、クルマであれば、公共の交通機関に比べて他人と接触する機会を大幅に減らせる。例えば親の介護に出かける時など、通常の公共交通機関ではなくクルマを使うユーザーも多いと思う。
ちなみに2020年3月におけるタイムズパーキングの売上高は、前年に比べて10%少々減ったというが、東海道新幹線の利用者は40%以上減少している。2020年4月には約90%減った。新型コロナ禍が駐車場に与える影響は小さくないが、必要に迫られてクルマで外出する人もいるから、利用者は公共交通機関ほど極端には減っていない。
また新型コロナ禍が問題化した2020年3月には、大手レンタカー会社で「レンタカーを利用するお客様が少し増えている」という話を聞いた。他人との接触が多い公共交通機関の利用が不安になり、遠方への外出などにレンタカーを積極的に利用するようになったという。そこで新型コロナ禍対策として「ステアリングホイール、インパネ、ドアノブなど、手が触れる部分には消毒を行っている」とのことだ。


コメント
コメントの使い方