2019年のロサンゼルスオートショーで世界初公開された、トヨタの人気SUV「RAV4」のプラグインハイブリッド車となる「RAV4 PHV」(北米名RAV4 Prime)が、2020年6月8日についに日本でデビューすることが明らかになった。先行予約受注は、5月16日からすでに開始されているようだ。
今回はディーラーに取材して判明した、価格&グレード情報、購入希望者からの問い合わせの多いグレードはどれか? そして気になる「売れるのか?」という最新情報を一挙お届けする。
文/遠藤徹
写真/TOYOTA
【画像ギャラリー】2019年ロサンゼルスオートショーで世界初公開されたRAV4 PHVを詳しくチェック!!
■日本でついに登場! 「RAV4 PHV」 その全貌
トヨタはこのほど2020年6月8日に発売する「RAV4 PHV」の価格を決めて、先行予約の受付を開始した。
見積書の作成が可能になったのは5月15日からの販社が多い。これまでのところ好調なスタートを切っており、5月21日現在では納期が3カ月半待ちの9月上旬となっている。
グレード構成と車両本体価格はベーシックの「G」が469万円、中間で売れ筋の「GZ」が499万円、最上級でフル装備の「ブラックトーン」が539万円であり、6月17日に発売する新型ハリアーにほぼ近い設定となっている。
ただ国の補助金が約40万円あるといわれるので、この分RAV4 PHVのほうが買い得となる。初期ユーザーの動向だと購入層はRAV4ハイブリッド、ハリアーの既納先、プリウスPHVからの代替えなどが目立つ。
年齢層は40代から60代のサラリーマン、自由業者などの高額所得者で男性ユーザーが圧倒的に多い。
各グレード間の装備差は、最上級の「ブラックトーン」はタイヤ&ホイールが
235/55R19タイヤ&19インチアルミホイール(切削光沢+ブラック塗装)なのに対して、「GZ」と「G」は225/60R18タイヤ×18インチアルミホイール(切削 光沢+ダークグレーメタリック塗装)。
ワイパーが「ブラックトーン」はウォッシャー連動間欠雨滴感応式、「GZ」と「G」はウォッシャー連動間欠式のみ、予防安全は「ブラックトーン」と「GZ」が後方接近車パーキングサポートブレーキ+ブラインドスポットモニター付きで、「G」はメーカーオプション。「ブラックトーン」と「GZ」はパノラミックビューモニター付き、「G」はメーカーオプションとなる。
操作系は「ブラックトーン」がスマートエントリー(アンサーバック機能付き)&スタートシステムを全ドアに採用、「GZ」はメーカーオプション、「G」は設定なし。「ブラックトーン」はカラーヘッドアップディスプレイを標準装備、ほかの2グレードは設定なしとなる。シート表皮は、「ブラックトーン」と「GZ」が合成皮革/パーフォレーションレッドステッチ、「G」は合成皮革/レザテック/レッドステッチ付き。
インテリアは、「ブラックトーン」がイルミネーションエントリーシステムを採用、ほかの2グレードは採用なし。ラゲッジは、「ブラックトーン」がハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止装置付き)、「GZ」はメーカーオプション、「G」は設定なしだ。
このほか、「ブラックトーン」は置くだけ充電が標準装備なのに対して、ほかの2グレードはメーカーオプションとなっている。今のところ最上級の「ブラックトーン」が最も引き合いが多く、全体の70%以上、次いで「GZ」、「G」の順となっている。
RAV4は2020年4月までカローラ店とネッツ店の併売で、5月から全トヨタ系列店の扱いとなった。RAV4 PHVは当初から全系列店扱いだから、かなりの販売台数が見込める状況にある。
当面は、当初からRAV4を扱っていたカローラ店とネッツ店を中心に販売台数を伸ばす方向にある。首都圏の4系列店を回り見積もりを取ってみると、新型車の割に好条件で買えることがうかがえる。
正式な発売までは、簡易パンフレットと専用タブレットでの販売マニュアルなどの商品説明で対応している。
簡易パンフレットでのアピールポイントはエクステリアデザインが「プレミアムなワイド感や低重心を演出するため、専用ミッドグリルとロアバンパーを採用。メッシュグリルでスポーティさを際立たせ、ピアノブラックのアクセントで高級感を高めている。また19インチの大径タイヤ設定し、SUVらしさと力強さ、安定感を表現している」としている。
インテリアは「視認性を高めるヘッドアップディスプレイや大径9インチ ディスプレイをRAV4として初採用。スポーティな走行を支援するパドルシフトも設定。」を強調。
パワートレインは、新開発のプラグインハイブリッドシステムを採用し、クラストップレベルの加速性能、パワフルな走行を可能としている。電動車ならではの運転の楽しさに加えて、EV航続距離は約62kmを実現。
大容量電池の利点を活かして災害時に役立てるよう、駆動用バッテリーに蓄えた電力を最大1500Wの出力で家電などへ供給できる外部給電機能を搭載している」と紹介している。
パフォーマンスは、さまざまな路面における走行安定性や意のままのハンドリング性能など、RAV4の基本性能や同モデルのハイブリッド車のスポーティな走行性能をベースに、パワフルな走行を実現。加速性能は0→96km/h加速が5.8秒で、RAV4ハイブリッドの7.8秒を大きく超えている。
大容量リチウムイオン電池は床下搭載とすることで、RAV4と同様の室内空間を確保しながら、低重心化によって走行安定性を向上させている。駆動方式はRAV4のハイブリッド車と同様にE-Four(電気式4WDシステム)を採用し、RAV4の走破性の高さを継承している。
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