1週間のうちに話題となった自動車業界ニュースをサクッと振り返ります。レクサスGXの改良やスズキの技術戦略、さらにはウーブンシティの話題など幅広い情報をニュースにまとめました。自動車関係のビジネスを簡単に理解するのにもぴったり!! これで自動車業界丸わかり!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、トヨタ、スズキ、日産、スバル
【画像ギャラリー】スズキはまだエンジン開発を止めないぞ!! 熱効率50%のエンジンが凄すぎ!!!(14枚)画像ギャラリーレクサスGXが“さらに本格四駆”へ!! 265/70R18化で悪路性能と乗り心地を両立!
レクサスは2026年9月24日、本格クロスカントリーSUV「GX」の一部改良モデルを発売した。今回の中心は、悪路志向のGX550“OVERTRAIL+”に施された足まわりの進化である。
最も分かりやすい変更はタイヤだ。従来の265/65R18から、扁平率を高めた265/70R18へ変更。タイヤ外径を大きくするとともに最低地上高も高め、岩石路や深いわだちで車体下部が路面へ接触しにくくした。
新しいタイヤは、サイドウォールにもブロックパターンを採用する。足元の力強さを演出するだけでなく、タイヤ構造とトレッドパターンを最適化し、舗装路での静粛性にも配慮したという。
本格四駆向けタイヤはブロックが大きくなるほど、ロードノイズや細かな振動が増えやすい。GXでは悪路性能だけを追求せず、長距離を静かに移動できるレクサスらしさも残す必要がある。今回のタイヤ変更は、その両立を狙ったものだ。
サスペンション制御にも手が入った。OVERTRAIL+ではAVSの制御を改良し、舗装路で起きる車体の揺れを低減。オフロードでタイヤを路面へ追従させながら、高速道路や市街地では乗員の身体が大きく動きにくい設定を目指した。
電動パワーステアリングの制御も変更され、低速域では軽快な取り回し、高速道路やワインディングでは正確に走行ラインをたどる感覚を強めている。
快適装備では、2列目シートのベンチレーション機能を全車に標準装備した。GXは悪路を走るためだけのクルマではなく、家族や同乗者を乗せて長距離を移動する高級SUVでもある。後席の暑さを和らげる装備は、日本の夏にも有効だろう。
パワートレーンは3.5L V6ツインターボと10速AT、フルタイムAWDを継続する。派手な最高出力の変更はないが、タイヤ、最低地上高、サスペンション、ステアリングを一体で磨き直した点が今回の特徴だ。
GXは、ランドクルーザー250と基本骨格を共有しながら、内外装の豪華さだけで差別化しているわけではない。大径タイヤで悪路へ踏み込み、舗装路では静かに走る。改良型OVERTRAIL+は、レクサス流の本格四駆をさらに明確にした。
次期ハスラーは“スーパーエネチャージ”か!? スズキが新型HVと100kg軽量化を公開!
スズキは2026年9月25日、「10年先を見据えた技術戦略2026」を発表した。EV、ハイブリッド、エンジン車からひとつの正解だけを選ぶのではなく、国や使い方に合った技術を組み合わせる「マルチパスウェイ」を加速する。
ユーザーに最も近い新技術が、開発名称「スーパーエネチャージ」だ。軽自動車向けの新型ハイブリッドで、従来のマイルドハイブリッドよりもモーターの役割を拡大。軽量、低価格という軽自動車の長所を守りながら、燃費と走行性能を高めることを目指す。
小型車向けには、エンジンを主に発電へ使い、モーターで走行するシリーズHEVも開発する。外部から充電でき、電池残量が減った際にはエンジンで発電するレンジエクステンダー方式も視野に入れる。
電動駆動装置のeAxleは、大小2種類の基本ユニットによって軽自動車からDセグメントまでをカバーする計画だ。すべての車種へ専用品を用意するのではなく、基本部品を共有してコストと開発期間を抑える。
エンジンも開発を止めない。新しい直噴ターボでは、冷却、排気、機械抵抗などで失われるエネルギーを減らし、将来的な熱効率50%へ挑戦する。燃料や充電設備が十分でない地域では、効率の高い内燃機関が引き続き重要になるためだ。
車体技術「Sライト」では、安全性を確保しながら2030年に向けて100kgの軽量化にめどを付けた。車体が軽くなれば、小さなエンジンやモーター、少ない電池でも必要な性能を得られる。タイヤやブレーキへの負担も減らせるため、エネルギー消費を車両全体で抑えられる。
クルマの開発方法も変える。企画、設計、生産、品質、調達を早い段階から同時に進め、開発期間を 2020年度の48カ月から2030年には24カ月へ半減。開発効率は30%、生産効率は50%高める目標だ。
豪華な装備や巨大な電池を増やすだけでなく、小さく、軽く、必要な技術を必要な場所へ届ける。スーパーエネチャージ、シリーズHEV、直噴ターボ、Sライトのどれが最初に市販車へ載るのか。次のスズキ車は、パワートレーン以上にクルマの作り方そのものが変わりそうだ。
ついに一般客も入れる!! トヨタの未来都市「Woven City」はどこまで完成した?
トヨタとウーブン・バイ・トヨタが静岡県裾野市で開発する「Toyota Woven City」が、2026年10月1日から日本国内の一般ビジターを受け入れる。
Woven Cityは、未来の街を完成形として展示するテーマパークではない。実際に人が暮らす環境で、モビリティ、ロボット、エネルギー、医療、物流などの新しい技術を試し、利用者の声を受けて改善する「モビリティのテストコース」だ。
2025年9月の正式始動から1年がたち、現在は裾野市や周辺地域の住民を含む約80世帯、約160人が生活している。住民を対象とした実証は累計約30件まで増えた。
家庭用ロボットの実証では、11世帯にロボットを導入。片付けや物の運搬など、住民から依頼された作業を1000件以上実行した。実験室で決められた動きを繰り返すのではなく、実際の住宅でどのような仕事が求められ、どこで失敗するのかを学ばせている。
UCCジャパンは、コーヒーの種類が人の集中度へ与える影響を調査。300件以上の行動データを解析している。ダイハツは自動車技術を応用した小規模電力網、中部電力ミライズは電力需給の調整、日立建機は未来の建設現場をテーマに実証へ加わる。
街の映像をAIが読み取る「Woven City AI Vision Engine」も進化する。2026年内に公開予定の2.0では、映像の内容を言葉へ置き換えるだけでなく、なぜその出来事が起きたのかを推理し、人やモビリティの特定の動きを検知する機能を加える。
街の拡張も始まった。Phase 2は2026年9月に建築工事へ入り、2028年11月末の完成を予定。約600人が暮らす計画で、将来は全エリアを合わせて約2000人の居住を見込む。
一般ビジターの予約受け付けも始まった。見学者は「One Day Weavers」として、完成品を見るだけでなく、開発途中の技術やサービスに触れることになる。
未来都市という言葉からは、空飛ぶクルマや自動運転車が行き交う光景を想像しがちだ。しかしWoven Cityの本当の特徴は、技術を日常生活のなかで何度も試し、改良することにある。構想から現実の街へ。一般公開は、その変化を自分の目で確かめる最初の機会となる。
日産の実証が町の公共交通になった!! 浪江町でオンデマンド配車が本格運行へ!
日産が福島県浪江町で続けてきたオンデマンド配車サービス「なみえスマートモビリティ」が、実験の枠を超えて町の公共交通になる。
日産による実証は2026年9月末で終了し、10月1日から浪江町が事業主体となって運行する。日産と三菱商事が設立したMoplusが、浪江町から事業を受託して運営を支援する。
なみえスマートモビリティは、利用者の予約に応じて車両を運行するサービスだ。決められた時刻と経路を走る一般的な路線バスとは異なり、利用者が必要な時間と場所に合わせて移動できる。
浪江町では東日本大震災と原発事故の影響により、居住地域や人口構成が大きく変化した。高齢者やクルマを運転できない人の移動手段を確保する一方、限られた車両と乗務員を効率よく使う必要がある。
日産は2020年度から、住民の声を反映した予約画面や利用方法を開発してきた。商業施設などには、スマートフォンを持たない人でも二次元コードなどから配車を依頼できる「ミニデジタル停留所」を設置。子どもの校外活動を支援する「スマモビきっず」にも取り組んだ。
2026年10月からは、町民向けのデマンドタクシーと、来訪者を含めて誰でも利用できる従来のなみえスマートモビリティを統合する。車両や乗務員、予約システムをまとめ、運行を効率化する計画だ。






















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