美しいクーペ、超武骨なSUV 魅力たっぷり日産の海外仕様は「名門店」で狙え

美しいクーペ、超武骨なSUV 魅力たっぷり日産の海外仕様は「名門店」で狙え

 リーフやエクストレル、セレナなどの人気車もあるものの、どうも痒いところに手が届かない感がぬぐえないのが、日産の国内ラインアップだ。

 ところが、世界に目を向けると、魅力的な日産車が盛りだくさん。特に北米では、高級車「インフィニティ」を筆頭に、質感の他高さと走りの良さを売りにした日産車が盛りだくさん。

 そこで北米向け日産車の輸入販売を手掛ける「インパル・インターナショナル」に、その購入の流れや人気の動向を取材した。

文:大音安弘/写真:NISSAN、IMPUL INTERNATIONAL

【画像ギャラリー】なぜ日本で販売しない? 懐かしい車名も!! 日本で販売されていない欧米の日産車


日本にはない日産車の手にしよう!!

 日産自動車は、2020年5月28日に発表した事業構造改革計画「NISSAN NEXT」の中で、今後18か月で12車種の投入を予告したが、これは世全体での動きだ。

 予測される国内投入モデルも、走りを重視したものや高級車は、かなり限定的となるだろう。

2020年6月から18カ月以内に18車種の投入を発表した日産。東京モーターショー2019で公開したアリアもそのうちの1台で、2020年7月投入が決定
2020年6月から18カ月以内に18車種の投入を発表した日産。東京モーターショー2019で公開したアリアもそのうちの1台で、2020年7月投入が決定

 そこで注目したいのが、海外専売の日産車の存在だ。特に高級車と大型SUVニーズの高い北米では、日本で販売されないモデルが多数存在する。

 ただ日本に持ち込むには、国内保安基準適合のための作業に加え、排ガス検査や加速騒音試験に合格しなくてはならない。

 それらをクリアしなくては、国内登録ができないのだ。そのため、海外から直接クルマを輸入する専門店を通しての入手が一般的となる。

北米で2016年にデビューしたインフィニティQ60を日本でスカイラインクーペとして販売するという噂もあったが、結局正式販売されなかった
北米で2016年にデビューしたインフィニティQ60を日本でスカイラインクーペとして販売するという噂もあったが、結局正式販売されなかった

 そんな専門店のひとつが「インパル・インターナショナル」だ。インパル・インターナショナルは北米で販売される日産車(インフィニティを含む)を手掛けるインパルの1セクションとなっている。

インパル・インターナショナル公式ホームページ

 取り扱い車種は、公式WEBに掲載されるインフィニティQ60や日産マキシマなどのセダンやクーペ、インフィニティQX60や日産ムラーノ、タイタンXDなどのSUVに限らず、北米で扱うインフィニティ及び日産車全般になる。

 並行輸入業務の担当である冨永正志氏によると、インパルで並行輸入車の取り扱いを始めたのは、2019年のこと。

 同社の顧客が、日本にはない日産車への関心が高かったことが、輸入販売のきっかけだ。冨永氏自身も、海外仕様の日産車への関心は高く、そのカッコの良さに魅了されているという。

ダントツ人気はあのクーペ

 当初は、昨今のSUV人気を受け、大型SUVに人気が集中すると予想していたそう。ところが、ダントツの人気を誇るのは、意外にも2ドアクーペの「インフィニティQ60」だ。

 このモデルはインフィニティのフラッグシップクーペだが、日本ではV37で設定の無いスカイラインクーペに相当する。

先代モデルは流麗なクーペスタイルで有名だったが、現行のQ60はシャープさが加味されてスポーティさが際立っている
先代モデルは流麗なクーペスタイルで有名だったが、現行のQ60はシャープさが加味されてスポーティさが際立っている

 その中でも、高性能な「レッドスポーツ400」への関心が高いという。その名が示すように、最高出力400psを発揮する3.0LのV6ツインターボエンジンを搭載する。

 日本でも昨年からスカイラインに設定された「400R」のクーペ版と思えば、そのキャラクターを理解しやすいだろう。

 この他のモデルでは、インパルの予想通り、大型SUVの関心も高くフラッグシップSUVの「インフィニティQX80」や3列シートの「日産パスファインダー」などの問い合わせも多いという。

インフィニティブランドの最高級SUVのQX80もインパルインターナショナルへの問い合わせの多いクルマだという。日本で乗れば確実に目立つ!!
インフィニティブランドの最高級SUVのQX80もインパルインターナショナルへの問い合わせの多いクルマだという。日本で乗れば確実に目立つ!!

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